不知火[語句情報] »
不知火
「不知火に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不知火にの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
、斜めに鳴鶴ヶ|岬まで線を引いて、その半ばと思う点へ、ひらひらと燃え立つような、
不知火にはっきり覚めた。 とそれは獅子頭の緋の母衣であった。 二人とも出て来....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ているかということです。
彼女は、夜も昼も、この一間にとじこもったきり――胸の
不知火に身をこがしている。
今も今とて。
この夜半。
別棟に陣《じん》どっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ぶつかったのか、船は裂けるような響きをたてた。 追捕の舟軍は、一とき、夜の海を
不知火にして迫っていた。そのうちの二、三ぞうは、つい矢ごろの距離にまで追ッついて....