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二兎
「二兎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二兎の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ひとてがらたてておくんなせえまし。ようござんすかい、くれぐれもいっておきますが、
二兎《にと》を追う者は一兎を得ずだ。両方のあなを手がけて、両方のホシを取り逃がし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っていなければならない義務も責任もないことは、先方よりこちらがわかっているから、
二兎を追うことはできない道理だから、一方は一方で一時は取逃がしても、やむを得ない....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うはむしあついこと。その上、私は何と上気《のぼ》せていることでしょう! 世間では
二兎を追うべからずと申しますが、仕事と、本を見つけることと、旅行の仕度と三兎を追....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
すし。こっちの方向で、さがす、工夫する、思案するという次第です。御同感でしょう?
二兎を追うべからず、というのは生活の上でも二筋はかけられないという真理をつたえて....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
に行く者はだいぶ健康を損じて、そのうちには死ぬ者さえも出たので、これではならぬ、
二兎を追う者は一兎を獲ずという諺の通りで、学問もしよう、店の仕事もおぼえようとい....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
人間にとっては、数多い店を管理することは、決して策を得たものではないと思います。
二兎を追うものは一兎をも得ずの諺の如く沢山の支店を持つ人の例をみましても、多くは....