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倡
「倡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倡の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かのように」より 著者:森鴎外
じゃないか。君がロアで、僕がブッフォンか。ドイツ語でホオフナルと云うのだ。陛下の
倡優《しょうゆう》を以《もっ》て遇する所か。」 秀麿は覚えず噴き出した。「僕が....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
来上った。商標も支那式で「大吉」を黄色い紙に印されていた。レッテルの四隅には「提
倡国貨」(国産品を用いましょう)とれい/\しく書いてあった。 これは排日委員会....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
がって行く小さい街にあった。所謂狭邪の地でどの家にも歌女を養っている。魚家もその
倡家の一つである。玄機が詩を学びたいと言い出した時、両親が快く諾して、隣街の窮措....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
記』六五に『二十二史|箚記《さっき》』三十巻、元の順帝の至正十一年、〈韓山の童|
倡《とな》えて言う、天下大いに乱れ、弥勒仏下生すと、江淮《こうわい》の愚民多くこ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》ろ蛮勇の井伊掃部頭《いいかもんのかみ》が慕わしい。天下の政治を人気商売として優
倡《ゆうしょう》の徒に委するに似たり、と勤王系の志士が冷罵したのを兵馬は覚えてい....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
記はよく蕪村を写し出《い》だせるを見る。曰く (略)其角を尋ね嵐雪を訪い素堂を
倡い鬼貫に伴う、日々この四老に会してわずかに市城名利の域を離れ林園に遊び山水にう....
「法然行伝」より 著者:中里介山
都への出入がまだ許されない。処が建暦元年夏の頃上皇が八幡宮に御幸のあった時一人の
倡妓があって、王者の徳失のことを口走り出した。 このことが法然流罪に関連して評....
「三国志」より 著者:吉川英治
これを「曹瞞伝」の描くところに従っていえば、 ――佻易ニシテ威ナク、音楽ヲ好ミ、
倡優、側に在リ、被服|軽絹、常ニ手巾細物ヲ入レタル小嚢ヲ懸ケ、人ト語ルニハ戯弄多....