分別臭い[語句情報] » 分別臭い

「分別臭い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分別臭いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黄村先生言行録」より 著者:太宰治
んくらった。うそだろう、シーボルトという奴は、もとから、ほら吹きであった、などと分別臭い顔をして打ち消す学者もございましたが、どうも、そのニッポンの大サンショウ....
河明り」より 著者:岡本かの子
私は炬燵に入って、叔母に向って駄々を捏ねていた。 「あすこの家へ行くと、すっかり分別臭い年寄りにされて仕舞うから……」 「だから、なおのこと行きなさいよ。面白い....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
って四十何年、維新の立者多くは墓になり、当年の書生青二才も、福々しい元老もしくは分別臭い中老になった。彼らは老いた。日本も成長した。子供でない、大分|大人になっ....
華々しき一族」より 著者:森本薫
妾達姉妹なんだものね。 美※ 未納ちゃん! 未納 なによう。妾はお姉さんの、その分別臭いところが嫌いなの、よくって……。いいからお姉さん振るのは止して頂戴。第一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とか、松岡万《まつおかよろず》がこうとか、中条なにがしがああのと言うけれど、皆、分別臭い、問答無用でやっつける奴がいない、皆、利口者になり過ぎている、原始三河時....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
したのである。どうしていぎりす紳士ということが解ったかというと、その、若いくせに分別臭い顔と、手にしている洋傘と皮手袋と、何よりも、刹那に受ける全体の感じとによ....
神経」より 著者:織田作之助
こになってしまうくらい、十年一日の型を守っている。放送物語の新劇俳優は例によって分別臭い殊勝な声を、哀れっぽく出してどんな物語もすべて悲しいものにしてしまうし、....