天下を取る[語句情報] »
天下を取る
「天下を取る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
天下を取るの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
乏しい。 ◇生活は頗《すこぶ》る平民的のようで、その精神は小さな貴族である。 ◇
天下を取る頭も力も無く、只その日その日の趣味的生活を貪って、誰が天下を取ろうが、....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
て曰く、「御身は智仁勇の三徳ある、良将なり、されど小身なり、我一徳もなし、しかし
天下を取るが得手なり」と。大小の戦い七十九度、一番槍二十三度、智は天下に鳴ってい....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
なる行動には及ぶべくもなかった。だが、信長の遺児功臣多数が存する以上、すぐ秀吉が
天下を取るわけには行かない。遺児の中|何人をして、信長の跡に据えるかと云うことが....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
の頭のよさがある。 とにかく光秀の肚は、反逆五分、大志五分であったのであろう。
天下を取ることも、必ずしも空想ではなかった。勝家は北国に、秀吉は中国に、滝川は関....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
た十二名ことごとく死刑の価値があったか、なかったか。僕は知らぬ。「一無辜を殺して
天下を取るも為さず」で、その原因事情はいずれにもせよ、大審院の判決通り真に大逆の....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
鱗《みつうろこ》の旗が霊光を放つことであろうか、猿面冠者の軍略兵気が真実其実力で
天下を取るべきものか。政宗は抜かぬ刀を左手《ゆんで》に取り絞って、ギロリと南の方....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
を置いて、 「むかしわれ等の先輩の一人は、草履取木下藤吉郎の人相を占って、此の者
天下を取ると出たのに愕き、占いの術のインチキなるに呆れ、その場で筮竹をへし折り算....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
でもそう思う、信玄と謙信が、もう少し長生《ながいき》をしていたら、トテモ信長公が
天下を取るわけにはゆかぬ、信長公が世に出なければ太閤というものも世に出るわけには....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う。自分が意気地無しだから、とばかりは言えないではないか。 それと同じように、
天下を取るというような連中も、人殺しをするような連中も、自分で好《す》いて好《こ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
有り余っていても、お金がなければ仕事をすることができません、この力を無視しては、
天下を取ることはできませんね――それが一つの勢力ではありませんか」 「御尤《ごも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のではありませぬか。今、かりに、江戸の幕府が倒れても、長州とか、薩摩とかが代って
天下を取るようになりますと、つまり公家の御威勢を肩に着て、やはり武家の世になって....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
」と、勿体らしく説明する者もあった。 「してみると、あいつ北条にあやかって、今に
天下を取るかな。」と、笑う者もあった。 「天下を取らずとも、組頭ぐらいには出世す....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
「同志の者によく申せ――これ、馬の支度をして、送ってやるがよい。お前達が、次の
天下を取るのじゃ。大切にせい。髪の毛一本でも粗末にするな。指は、一本だけ折ればよ....
「北海の白鳥」より 著者:小川未明
。 「いまは、陛下は幸福であらせられますが、今後幾年かの後に、強いものが出てきて
天下を取るのでございます。それがあの星に現れています。思うに、そのものはまだ年若....