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「御作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

御作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
集『晩年』トヤラム出版ノオモムキ聞キ及ビ候ガ御面倒ナガラ発行所ト如何《いか》ナル御作、集録致サレ候ヤ、マタ、貴殿ノ諸作ニ対スル御自身ノ感懐ヲモ御モラシ被下度伏シ....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
い事ではございません、其の次は曲淵甲斐守という是も名奉行で、宝暦三年四月の八日|御作事奉行《おさくじぶぎょう》より転じて依田豊前守と御交代になり明和《めいわ》の....
永日小品」より 著者:夏目漱石
ったら、竿《さお》のような細い柱の上に、小さい人間がたった一人立っていた。 人間御作《おさく》さんは起きるが早いか、まだ髪結《かみゆい》は来ないか、髪結は来ない....
仇討三態」より 著者:菊池寛
と共に朗読する「普勧座禅儀」を口のうちで説えた。高祖|開闢の霊場で、高祖の心血の御作たる「座禅儀」を拝誦するありがたさが彼の心身に、ひしひしと浸み渡った。 彼....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
す」 「マア、とんでもない誤算ですわ」と鎮子は憫笑を湛えて、 「あれは、算哲様の御作ではございません。威人の建築技師クロード・ディグスビイ自作ものなのです。とに....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
と心得ませんが、棒を持って見廻って歩き、大した高ではございません、十石三人扶持、御作事方|賄い役と申し、少禄では有りますが、段々それから昇進致す事になるので、僅....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
らいてえ」 「和讃か」 「西院河原地蔵和讃《さいのかわらじぞうわさん》、空也上人御作《くうやしょうにんおんさく》とはじめて―― これはこの世のことならず、 死....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
堪能の方々にこれをお尋ねを致してみたのでございます、いったい鈴慕の曲は、どなたの御作曲で、どういう趣を御表現になったのでございますか、そのお方は、その時代は――....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
林には、「天皇御製歌」とあるから、皇極(斉明)天皇と想像し奉り、その中皇命時代の御作とでも想像し奉るか。 ○ 香具山と耳梨山と会ひしとき立....
三十歳」より 著者:坂口安吾
ろ私は早稲田の第二学院の生徒でした)下落合の矢田津世子さんのお宅で雑誌「作品」の御作拝見しました。たしか、いくつも拝見させていたゞきましたが、その中で題名を記憶....
イオーヌィチ」より 著者:神西清
いまの小説の中にこそなかったけれど人生にはよくあることを伝えているのだった。 「御作品は雑誌などに発表なさるのですか?」と、スタールツェフはヴェーラ・イオーシフ....
良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
のいわれる老成以前の書と、晩年とでは大変な相違がある。私は晩年あるいは晩年に近い御作をとって、良寛様の価値と見ている。それによると良寛様の書中には危な気というも....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
にかなって、豪奢ではなやかな歌がよろこばれたのである。 お若い『正治百首』頃の御作を拝見し、さらに『後鳥羽院御集』のお歌をひろく拝見して感じることは、院が、『....
最初の印象」より 著者:大倉燁子
になるのだと私は思っていました。が、それにまた異常な魅力を感じ、いつも驚異な眼で御作を拝見していたのです。エキセントリックな方だ、とは思っていました。作品全体に....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
拝啓酷暑の候御清適大賀奉り候非常に上等品いただき御芳情大謝奉り候深く御礼申上候○御作中、あの御材料はよき歌と相成らず、三首のみ選び申候、何卒御一考願上候 Mut....