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「有為の士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

有為の士の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
人を有する家人等は、その主の威光を笠に着て勢を振うことが出来る。ここにおいてか、有為の士は自ら好んで有力者の家人になり、令制の賤民の地位に甘んずるようになる。一....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
やむをえず限られたる部落内に、限られたる職業を執っているのであります。したがって有為の士が世間に出て働こうとしましても、為に十分その手腕を伸ばすの余地がないので....
南国太平記」より 著者:直木三十五
るが、この際、当家のために、天下のために、人心を一掃すべきだ。君側の奸を除いて、有為の士を登用すべきだ。わしら軽輩が、徒らに、長上を押し除けるという風説があるが....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
び》やかされた牢屋のあとだ。ことに世の中が変動する前には、安政の大疑獄以来、幾多有為の士を、再び天日《てんぴ》の下にかえさず呑《の》んでしまった牢屋の所在地だ。....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
者なれば、彼等の反対は恐るゝに足らず。啻《ただ》に白頭の故老のみならず、青年以上有為の士人中にも、一切万事有形も無形も文明主義の一以て之を貫くと敢て公言して又実....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
《あら》ず、もし幸いにして、妾にも女の通性とする優しき情と愛とあらば、これを以て有為の士を奨《すす》め励《はげ》まし、及ばずながら常に男子に後援たらんとせしに外....