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物遠
「物遠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
物遠の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
。
我慄に襲はる。涙相|踵いで堕つ。
厳しき心|和み軟げるを覚ゆ。
今我が持たる
物遠き処にあるかと見えて、
消え失せつる物、我がためには、現前せる姿になれり。
....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
とが分る。すなわちまた竿なしの花を用いた古い一例である。 花の窟の花祭はあまり
物遠いとしても、日前国懸両宮往古年中行事にも「四月八日|供躑躅」という例はあるの....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
に、なお少なくとも二つはあった。第一には肌ざわり、野山に働く男女にとっては、絹は
物遠く且つあまりにも滑らかでややつめたい。柔かさと摩擦の快さは、むしろ木綿の方が....
「山の人生」より 著者:柳田国男
が信仰の基礎は生活の自然の要求にあって、強いて日月|星辰というがごとき荘麗にして
物遠いところには心を寄せず四季朝夕の尋常の幸福を求め、最も平凡なる不安を避けよう....