筆入れ[語句情報] »
筆入れ
「筆入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筆入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
つけて図星だった。
このことがあって間もなく、素子はパッサージ・ホテルから、
筆入れ箱のように細長くて狭いルケアーノフの室に戻って来た。そして、伸子がチェホフ....
「簔虫と蜘蛛」より 著者:寺田寅彦
ってはジャムの空罐へほうり込んでいた。小さい妹のほうはかえって平気で指でつまんで
筆入れの箱の上に並べていた。 庭の楓のはあらかた取り尽くして、他の木のもあさっ....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
登って、自分の分捕品を持ち出した。それは量高の物ではなかった。印刻が一つ二つ、鉛
筆入れが一個、袖口ボタンが一組、それに安物の襟留めと、これだけであった。品物はジ....
「南京虫殺人事件」より 著者:坂口安吾
いたのであった。 さらに意外なことがあった。机のヒキダシの中や、ハリ箱の中や、
筆入れの中からまで、無造作に合計五十三個という南京虫腕時計が現れたのだ。 屍体....
「気にいらない鉛筆」より 著者:小川未明
つもお母さんがおっしゃっているのですもの。」と、光子さんはいって、走って、自分の
筆入れの中から、新しい鉛筆を持ってきました。 「これを兄さんにあげるといいわ。私....
「古いはさみ」より 著者:小川未明
と、お母さんが、赤いひものついているはさみをお出しになりました。 はさみはまた
筆入れの中にいれられて、その後英ちゃんのお供をすることになりました。お家の人はこ....