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菜種油
「菜種油〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
菜種油の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
すくなくとも昨夜の六ツ半ごろまではたしかにこの船にひとのいたということは、油灯の
菜種油《なたねあぶら》のへりぐあいを見てもすぐわかる。 ゆうべの暮六ツどころで....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
一緒にいると我儘をいうのも時間制度よ。 アンリーはあたしを燃やし尽そうとする。
菜種油で自動車を動かそうとする。 触って呉れずに愛して呉れたらねえ。 まわり....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
みならず、本堂の中には三千五千のバタの燈明が燈って居るです。バタの光というものは
菜種油の光よりも非常に白く、ちょっとガスの火に似て余程明るいです。
そういう中....
「性に眼覚める頃」より 著者:室生犀星
人人は、よく父の道楽が、御燈明を上げることだなどと言っていた。それほど父は高価な
菜種油を惜まなかった。父自身も、 「お燈明は仏の御馳走だ。」と言っていた。 し....