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踏抜き
「踏抜き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
踏抜きの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮動する地価」より 著者:黒島伝治
。僕が、まだ七ツか八ツの頃である。そこで兄は、さきの妻のトシエと、笹の刈株で足に
踏抜きをこしらえ、臑をすりむきなどして、ざれついたり、甘い喧嘩をしたり、蕨をつむ....
「春昼」より 著者:泉鏡花
け残っておりますけれども、勿体ないほど大破いたして、密と参っても床なぞずぶずぶと
踏抜きますわ。屋根も柱も蜘蛛の巣のように狼藉として、これはまた境内へ足の入場もな....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
わりに、手拭に畳込んで、うしろ顱巻なんぞして、非常な勢だったんですが、猪口の欠の
踏抜きで、痛が甚い、お祟だ、と人に負さって帰りました。 その立廻りですもの。灯....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
働き宜いったっても余り見ともない、それに跣足で歩くのは止せよ、草履を穿きな、若し
踏抜きでもして三日も四日も休むようではいかんよ」 多「
踏抜きはしやせん、
踏抜きを....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
し末、御園中の林または竹なぞ茂叢の中を、裏もなき御草履にて、御駈け廻り遊ばし、御
踏抜きども遊ばさる可くと、奉行は流汗恐縮ながら、奔走御供申上候――と述べたのがあ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
はもとよりはだしまでも禁制した。しかもその当座は草鞋がなお用いられて、禁令は単に
踏抜きを予防するにすぎなかったが、もう今日ではことごとくゴム靴だ。そうでなければ....
「鷺娘」より 著者:大倉燁子
合子の手を握った、その手は火のように熱かった。 まゆみの苦悶は日毎に加わった、
踏抜きから黴菌が入ったのだが、その釘をどこで踏んだのか誰にも分らなかった。 夜....