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飲水
「飲水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飲水の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星あかり」より 著者:泉鏡花
ら、一層海端へ行って見ようと思って、さて、ぶらぶら。 門の左側に、井戸が一個。
飲水ではないので、極めて塩ッ辛いが、底は浅い、屈んでざぶざぶ、さるぼうで汲み得ら....
「家」より 著者:島崎藤村
お雪にはめずらしかった。 例の書生は手桶を提げて、表の方から裏口へ廻って来た。
飲水を汲む為には、唐松の枝で囲った垣根の間を通って、共同の掘井戸まで行なければ成....
「怪塔王」より 著者:海野十三
か、小浜兵曹長は座席のなかをのぞきました。彼は座席の下から、革のふくろにはいった
飲水をとりだしました。この革ぶくろを腰にさげると、彼はバンドをとき、座席にぬっと....
「親しく見聞したアイヌの生活」より 著者:宮本百合子
く、山に行って猟をする時も畑を作る時も、地面を掘る時も、先ずイナオを立てて私共に
飲水をお与え下さいとか穀物のよく実るようにとか云って、熱心に祈祷をいたします。け....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
五時までしか働かなかった。それで一度夜になると、一階の窓の戸がしまる頃になると、
飲水を絶やした家では、自分でくみにゆくか、または水なしで我慢するかしなければなら....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
を抜け、航海三十五日目にして寄港せしはアフリカ南端のテーブル湾なり、ここにて船は
飲水食料等を充分に補充し、いよいよ同湾を去ってさらに南へ向えば、もはや右を見るも....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
。 「ここに十五リラあります。これをさしあげます。そして途中で働きます。牛や馬の
飲水もはこびます。どんな御用でもいたします。どうぞつれて行って下さい。」 親方....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
おもく濁るはあまけとそしれ 今度は少しきたないのですが、 小便のしげきは日和、
飲水の はらに保つを雨と知るへし 蚤や蚊の極めてしげく食ふならば 雨のあがり....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
せん。百日余の雛で一合余、大きくなって二合余位の分量でしょう。別に鶏小屋の中へは
飲水《のみみず》を入れておきますがその水の中へ釘の折れとか鉄の屑を入れておくと鉄....
「三国志」より 著者:吉川英治
な逃げ去って、町は昼ながら夜半のようだった。曹操の軍馬はそこ此処に屯して、食物や
飲水を求めたり、夜の総攻撃の準備をしていた。 果たして、城兵は奇襲して来た。辻....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
で今日のように、頭上運搬というものがめずらしくなったのかというと、これもわたしは
飲水が主たる原因であったと思っている。水道やポンプの普及するよりもまえから、横に....