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「いかるが〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

いかるがの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
口を噤《つぐ》んで、視線を力なく下に落した。その時、雷雲の中心が、対岸の斑鳩山《いかるがさん》の真上に迫っていて、この小暗い樹立の中には、黄斑《きわだ》を打《ぶ....
高浜虚子著『鶏頭』序」より 著者:夏目漱石
。此光景を虚子と共に味わう気がなくっては、始から風流懺法は物にならん。斑鳩物語《いかるがものがたり》も其の通である。所は奈良で、物寂《ものさ》びた春の宿に梭《ひ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
烏《うきよがらす》が こう鳴いた おっしゃらしゃらしゃら しゃあらしゃら 斑鳩《いかるが》の陣太鼓 おしとど、おしとど 追いこんで おっしゃらしゃらしゃら しゃ....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
いに自分を発奮させ、それから夢殿《ゆめどの》の門のまえにある、あの虚子の「斑鳩《いかるが》物語」に出てくる、古い、なつかしい宿屋に上がって、そこで半日ほど小説を....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
つ、忠臣蔵の桃井の家老でお馴染の名前だから記憶しているのである。 途中|斑鳩《いかるが》の駅というを過ぎた時、聖徳太子の由緒の寺があって、参りはせなかったが、....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
、少しずつ集めて置いたものである。こういう話のついでにぼつぼつと思い出すならば、いかるがという鳥がヒジリコキーと啼いたというのも、古い時代の戯れ言葉かと思われる....