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うろ
「うろ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
うろの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
れが善良なひとびとの心に呪いをかけ、そのおかげで彼らはいつでも幻想にふけりながら
うろついているのである。彼らは、ありとあらゆるふしぎな信心に夢中になり、夢幻の境....
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
うすい》し切った少年の顔。
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大きい石燈籠《いしど
うろう》の下部。少年はそこに腰をおろし、両手に顔を隠して泣きはじめる。
....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
き放って飛びかかった。が、相手は編笠をかぶったまま、騒ぐ気色もなく左近を見て、「
うろたえ者め。人違いをするな。」と叱りつけた。左近は思わず躊躇《ちゅうちょ》した....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
夫婦になれず、お前様の腹の子の始末《しまつ》も出来ず、うき世がいやになり候間《そ
うろうあいだ》、死んでしまいます。わたくしの死がいは「た」の字病院へ送り、(向う....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
とすぐに折り返して、三浦から返事が届きましたが、見るとその日は丁度|十六夜《じゅ
うろくや》だから、釣よりも月見|旁《かたがた》、日の暮から大川へ舟を出そうと云う....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の粉末を顔に塗った、背《せい》の低い雌《めす》の河童《かっぱ》が一匹、まだ戸口に
うろついているのです。ラップはその日から何週間か僕の床《とこ》の上に寝ていました....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
れ出した。オルガンティノは喘《あえ》ぎ喘ぎ、この光がさし始めると同時に、朦朧《も
うろう》とあたりへ浮んで来た、人影があるのを発見した。
人影は見る間《ま》に鮮....
「彼」より 著者:芥川竜之介
じり居り候|節《せつ》は不悪《あしからず》御赦《おゆる》し下され度《たく》候《そ
うろう》。」
これはその葉書の隅に肉筆で書いてある文句だった。僕はこう云う文句....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
持ち出した。そうしてその机の上へ、恭《うやうや》しそうに青磁《せいじ》の香炉《こ
うろ》や金襴《きんらん》の袋を並べ立てた。
「その御親戚は御幾《おいく》つですな....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
《こうちやまそうしゅん》が、やって来た。――後年《こうねん》「天保六歌仙《てんぽ
うろっかせん》」の中の、主な 〔role^〕 をつとめる事になった男である。
「....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
んのん》の軸が、煤《すす》けた錦襴《きんらん》の表装《ひょうそう》の中に朦朧《も
うろう》と墨色《ぼくしょく》を弁じていた。私は折々書見の眼をあげて、この古ぼけた....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
》よりもロマンティックな色彩に富んだものだった。黄の平生密輸入者たちに黄老爺《こ
うろうや》と呼ばれていた話、又|湘譚《しょうたん》の或|商人《あきんど》から三千....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ンのポケットに入れて、不承不承《ふしょうぶしょう》に席を離れた。そうして蹌踉《そ
うろう》たる老紳士の後《うしろ》から、二列に並んでいるテエブルの間を、大股に戸口....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
彷彿《ほうふつ》しようと思うなら、記録に残っている、これだけの箇条から、魚の鱗《
うろこ》のように眩《まばゆ》く日の光を照り返している海面と、船に積んだ無花果《い....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
に月額六十円である。片手間《かたてま》に書いている小説は「中央公論《ちゅうおうこ
うろん》」に載った時さえ、九十銭以上になったことはない。もっとも一月《ひとつき》....