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うろ覚え
「うろ覚え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
うろ覚えの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
おきて
あだし心を
われ持たばや
なよや、末の松山
波も越えなむや
波も越えなむ
うろ覚えに覚えた歌の声は、灯《ひ》のゆれるのに従って、ふるえふるえ、しんとした楼....
「或る女」より 著者:有島武郎
復讐《ふくしゅう》をあえてしようとするのだった。そんな場合に、葉子はよくどこかで
うろ覚えにしたクレオパトラの插話《そうわ》を思い出していた。クレオパトラが自分の....
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
師に訊ねる、旦那、ありゃ飛騨の御大名の墳《はか》で、と右の一伍一什《ふしぶし》を
うろ覚えのままに話す、役人は、そんな由緒《いわれ》のあるものと知ったら、何とか方....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
ではじまると、木曾節というのがこの時|顕われて、――きいても可懐しい土地だから、
うろ覚えに覚えているが、(木曾へ木曾へと積み出す米は)何とかっていうのでね……」....
「思案の敗北」より 著者:太宰治
ら、私は、おかしくてならない。八百屋の小僧が、いま若旦那から聞いて来たばかりの、
うろ覚えの新知識を、お得意さきのお鍋どんに、鹿爪らしく腕組して、こんこんと説き聞....
「創生記」より 著者:太宰治
ます。 幾日か経って、杉山平助氏が、まえの日ちらと読んだ「山上通信」の文章を、
うろ覚えのままに、東京のみんなに教えて、中村地平君はじめ、井伏さんのお耳まで汚し....
「獄中記」より 著者:大杉栄
れから次に列べた最初の新聞紙条令違犯(今は新聞紙法違犯と変った)の刑期も、ほんの
うろ覚えではっきりは覚えていない。 一、新聞紙条令違犯(秩序紊乱) 三カ月 二....
「天馬」より 著者:金史良
い放った。招ばれもしない会に現われては口を開けば、フランス語やドイツ語ラテン語の
うろ覚えているだけの単語を出鱈目《でたらめ》に喋りちらし、人の前では自分は柔道初....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
さあ、それは……それは、はっきり存じません。憶えていません」 「はっきりでなく、
うろ覚えなら知っているんですか」 検事は急迫した。 「はい。それは、あのウ……....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
陸と海と、国が違い、人情が違っても、まさか、そんな刑罰はあるまいと想う。僧都は、
うろ覚えながら確に記憶に残ると言われる。……貴下をお呼立した次第です。ちょっとお....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
、得ませんけれども、悪い癖です。心得なければ不可ませんね。 幼い時聞いて、前後
うろ覚えですが、私の故郷の昔話に、(椿ばけ――ばたり。)農家のひとり子で、生れて....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
えから、ソレ向うの嶽の雪を視ながら、 (ああ、降ったる雪かな。) とか何とか、
うろ覚えの独言を言ってね、お前さん、 (それ、雪は鵝毛に似て飛んで散乱し、人は鶴....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
ではないが、それを別の大学の先生のような人が批評しているのを読んだのだ。だから、
うろ覚えで、大学の先生の質問の方は、ちがっているかも知れない。 「戦後の世相をど....
「光は影を」より 著者:岸田国士
つた。 彼は、昼頃まで懐古園のなかを歩きまわり、千曲川を見降ろす崖の上に立ち、
うろ覚えのローレライを口吟み、たゞなんということなく、時間の過ぎるのを待つた。そ....
「清心庵」より 著者:泉鏡花
も知らなかった。 ええ! それで、もうそれっきりお顔が見られずじまい。年も月も
うろ覚え。その癖、嫁入をおしの時はちゃんと知ってるけれど、はじめて逢い出した時は....