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うんぬん
「うんぬん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
うんぬんの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
かたち》を以《もつ》て人を取るは君子の恥づる所也。況《いはん》や父母の貌を云々《
うんぬん》するをや。然《しか》れども予は如何にするも父母の外見を愛する能はず。…....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
の」に支払うことになっていました。実際またそうでもしなければ、残金二百円|云々《
うんぬん》は空文《くうぶん》に了《おわ》るほかはなかったのでしょう、何しろ半之丞....
「或る女」より 著者:有島武郎
えなくなってしまっていた。
「食べないかい」
「食べないかい。食べなければ云々《
うんぬん》」と小言《こごと》をいって貞世を責めるはずだったが、初句を出しただけで....
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
美しくもなければ、若くもなかったが、これは世間にはざらにあることで、こんな問題を
うんぬんすることはわれらのあずかり知るところではない。で、くだんの有力者は階段を....
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
夏も是非柏崎へお越しを願いたい。今一度お目に掛って信仰上のお話など伺いたく云々《
うんぬん》とあったに動かされてきたと云ってもよい位だ。其に来て見れば、お繁さんが....
「雪後」より 著者:梶井基次郎
んとうにあるんだよ」 「顔が赤いよ」 「不愉快だよ。夢の事実で現実の人間を云々《
うんぬん》するのは。そいじゃね。君の夢を一つ出してやる」 「開き直ったね」 「だ....
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
ぎ》小万《こまん》、男と共に逃亡、この山奥に逃込みし筈《はず》、捜索のため云々《
うんぬん》――」 と、捜索に来た人間の名も麗々と記してある。こんな山奥に逃込む....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
、生きとってくれてるんやろかと心配で夜も眠《ねむ》れなんだという。悪い男|云々《
うんぬん》を聴き咎《とが》めて蝶子は、何はともあれ、扇子《せんす》をパチパチさせ....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
都合のよいことに、喜惣は白痴なんですわ。そして私の口からでも、兄の死後――云々《
うんぬん》の事が述べられたなら、人並性欲の猛りが激しい白痴の所業として――てっき....
「性急な思想」より 著者:石川啄木
》を成しているような事はないか。少くとも、そういう実際の社会生活上の問題を云々《
うんぬん》しない事を以て、忠実なる文芸家、溌溂《はつらつ》たる近代人の面目である....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
って行こうとする現状にはもはや愛想が尽きている。 政府は二言目には国民の戦意を
うんぬんするが、いままでのごとく敗けつづけ、しかもさらに将来に何の希望をも繋ぎ得....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
様の事|堪忍《かんにん》これなき仁にて、事も出来申候事も之有るべく候へども云々《
うんぬん》」とある。まんとは我儘《わがまま》である。氏郷政宗二人の様子を饗応《き....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
映画と音楽 伊丹万作 映画における音楽の位置を
うんぬんするとき、だれしも口をそろえて重大だという。 なぜ重大なのか。どういう....
「火の扉」より 著者:岸田国士
その後、思いがけない時機に、例の中園三郎から一通の手紙を受けとつた。北海道|稚内
うんぬんというところがきである。 手紙の文面は、まず夫一徳の自殺の記事を新聞で....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
つては一つの幻想にすぎなかつたではないか。しかし、この問題についてこれ以上執拗に
うんぬんすることはここでは差し控えたい。 いずれにしても、日本の政治をよくする....