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えびの
「えびの〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
えびのの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花のき村と盗人たち」より 著者:新美南吉
釜《かま》や茶釜《ちゃがま》をつくっていたのでありました。 「いいか、海老之丞《
えびのじょう》。」 「へえ。」 と海老之丞《
えびのじょう》が答《こた》えました。....
「光の中に」より 著者:金史良
暗かった。私は春雄の寝床の傍へ近寄って行った。その時私ははっと驚いて目を瞠った。
えびのように体をちぢかめて自分の右腕を枕にし目を半ば開いたまま寝ついている山田春....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
いたのは女であった。玉目トキであった。彼女はかがんで棧の杭《くい》につかまった。
えびのように腰をまげて一足々々を順ぐりに踏み板のうえに上げるのであった。誰も見て....
「田園雑感」より 著者:寺田寅彦
くの杉の木のこずえの神秘的な色彩を見ている時に、わずかの瞬間だけではあるが、この
えびの幻影を認める事ができる。それが消えたあとに残るものは淡い「時の悲しみ」であ....
「海底都市」より 著者:海野十三
イが持って来たごちそうのすばらしさ。それは山海《さんかい》の珍味づくしだった。車
えびの天ぷら。真珠貝の吸物、牡牛《おうし》の舌の塩漬《しおづけ》、羊肉《ひつじに....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
り残りければ、このものどもうらみ侍らん、今一首歌よめとあれば 喰つみてところと
えびの髭《ひげ》くらべ まけかちぐりとあらそひやせん 生白庵行風の....
「車蝦の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
えびのぜいたくな茶漬けを紹介しよう。これまた、その材料の吟味いかんによる。これか....
「アメリカの牛豚」より 著者:北大路魯山人
アイルランド人の経営している料理屋へ行ってみました。ここはやはりロブスター(伊勢
えびの類。ただし伊勢えびには鋏がないが、ロブスターにはザリガニのように大きなはさ....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
と、博士はくらい表情でこたえた。そのうち透明人間は、にわかにうめき声をあげ、体を
えびのようにまげ、頭をかかえこんだ。 熱がでてきて、傷がいたみはじめたのだ。 ....
「かき」より 著者:神西清
この見たことのない海の生きものを、心の中でえがいてみる。それは、きっと、さかなと
えびのあいのこにちがいない。そして、海の生きものというからには、それを使って、か....
「洗いづくりの世界」より 著者:北大路魯山人
るが、関西へ行くと、さすがご自慢だけのものがあるようである。が、そのかわり、手長
えびの上質なものなぞとなると、これは東京だ。手長
えびの洗いのつくりは上品なもので....