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おまけ
「おまけ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
おまけの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
、一分の隙《すき》もないように、外から洞穴の入口をぴったりふさいでしまいました。
おまけにその岩の向うでは、
「ざまを見ろ、髪長彦め。こうして置けば、貴様たちは、....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
した。
「活動写真ならばまだ好《い》いが、メリイ・ゴオ・ラウンドと来ているんだ。
おまけに二人とも木馬の上へ、ちゃんと跨《またが》っていたんだからな。今考えても莫....
「影」より 著者:芥川竜之介
「するとおれは夢を見ていたのかな。それにしても眠った覚えのないのは妙じゃないか。
おまけにその『影』と云うのが妙な写真でね。――」
私は手短かに『影』の梗概《こ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
れてしまうのです。そのうちに足もくたびれてくれば、腹もだんだん減りはじめる、――
おまけに霧にぬれ透《とお》った登山服や毛布なども並みたいていの重さではありません....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
とか、眼で心意気を知らせるとか出来るんですが、そんな事をしたって、写真じゃね。」
おまけに活動写真なんだ。肌身はなさずとも、行《ゆ》かなかった訳さ。「思い思われる....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
《ちょく》をさしつけた。
「そう云われると恐れ入るが、とにかくあの時は弱ったよ。
おまけにまた乗った船が、ちょうど玄海《げんかい》へかかったとなると、恐ろしいしけ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
「しかしどうもむずかしいね。今なんぞも行って見ると、やっぱり随分苦しいらしいよ。
おまけに頭も痛いとか云ってね、始終首を動かしているんだ。」
「戸沢さんにまた注射....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
としご》に双児《ふたご》を生んだものですから、四人の子もちになっているのですよ。
おまけにまた夫はいつのまにか大酒飲みになっているのですよ。それでも豚《ぶた》のよ....
「白」より 著者:芥川竜之介
か》けこみました。もうここまで逃げて来れば、罠《わな》にかかる心配はありません。
おまけに青あおした芝生には、幸いお嬢さんや坊ちゃんもボオル投げをして遊んでいます....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
。康頼もそれを見ているのは、仏弟子《ぶつでし》の所業《しょぎょう》とも思われぬ。
おまけにあの女を乗せる事は、おれのほかに誰も頼まなかった。――おれはそう思うたら....
「出帆」より 著者:芥川竜之介
かるようなものの、さもなければ、ほとんど、動いているとは受取れないくらいである。
おまけに、この間の水なるものが、非常にきたない。わらくずやペンキ塗りの木の片《き....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
社へ行った。すると車夫は十二銭の賃銭《ちんせん》をどうしても二十銭よこせと言う。
おまけに俺をつかまえたなり、会社の門内へはいらせまいとする。俺は大いに腹が立った....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
せんよ。何しろ沖へ泳いで行っちゃ、何度も海の底へ潜《もぐ》るんですからね。」
「
おまけに澪《みお》に流されたら、十中八九は助からないんだよ。」
Hは弓の折れの....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
けんたん》だった。
この店は卓も腰掛けも、ニスを塗らない白木《しらき》だった。
おまけに店を囲う物は、江戸伝来の葭簀《よしず》だった。だから洋食は食っていても、....
「鴨猟」より 著者:芥川竜之介
てさせて大川をくだったと覚えている。小杉君や神代君は何れも錚々たる狩猟家である。
おまけに僕等の船の船頭の一人も矢張り猟の名人だということである。しかしかゝる禽獣....