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おんぶ
「おんぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
おんぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
》り何の用もない。何年にも幾日《いくか》にも、こんな暢気《のんき》な事は覚えぬ。
おんぶするならしてくれ、で、些《ち》と他愛《たわい》がないほど、のびのびとした心....
「奈々子」より 著者:伊藤左千夫
さいって」 「おはんなさいははははは」 父は両手を回し、大きな背にまたふたりを
おんぶして立った。出口がせまいので少しからだを横にようやく通る窮屈さをいっそう興....
「地球盗難」より 著者:海野十三
れも已むを得ない。さあ、ではこれからソッと武夫君を見せてあげますから、私の背中に
おんぶなさい」 大隅の真心が通じたのか、この重傷者は、とうとう大隅に身体を預け....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
」 母はふろしき包みを一つ僕に持たしてこう言った。そしてすぐの妹に一番下の弟を
おんぶさした。 西ヶ輪を真っすぐに行けば、三、四町でもう練兵場の入口なのだ。練....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
忍びこむことが出来た。 「これからどうなさるの」 「これから、人造人間の背中に、
おんぶされて、ここを脱出するのだ」 「まあ、そんなことが、ほんとに出来るかしら」....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ないと案内ができない」 「つれてとぶとは、どんなことをするんですか」 「せなかに
おんぶしてもらってもいいし、あるいは手をひいて、とんでもらってもいい」 「せなか....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
ないと、とたんにくさるという悪いくせがあった。 「さあ、マリ子さん。わしの背中に
おんぶするんだ。ぐずぐずしていると、また悪い奴にみつかるからね」 マリ子は大辻....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
。 「その日は、当寺へお参りに来がけだったのでね、……お京さん、磴が高いから半纏
おんぶでなしに、浅黄鹿の子の紐でおぶっていた。背中へ、べっかっこで、(ばあ。)と....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
ね、お雪はとても扶らないのだから、私も今まで乗懸った舟で、この娘の魂をお前さんに
おんぶをさして上げるからね、密と篠田の処まで持って行くのだよ。さぞまあお邪魔でご....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
行くに傘は要らない。 小児を歩行かせるには路が悪いから、見得張らない人だ、また
おんぶをして、宿の植込の中から、斜っかいに私の前二階を覗いて、背中の小児に言わせ....
「おびとき」より 著者:犬田卯
う法あっか。早く何とかしてこしらえて来てくろ。」 そして、陽が照り出したので、
おんぶしていた二歳になる子供を下ろして蓆の上で遊ばせ、自分では、学校へ行っている....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
は見えた。子供というのは二つ位の女の子であった。浩さんは病気がよくなるとその子を
おんぶして、ぶらりと、私が薪を割ってなどいるところへ遊びにやって来た。都合がつい....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
いる。「御先生様。」「はい、大先生様。」と割込んだ媽々衆が二人、二人とも小児を肌
おんぶをした処は殊勝だが、その一人は、負った他に、両手に小児の手を引いていた。 ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
て、介抱をしたあとを、里へ……人橋かけるじゃあなし、山男そっくりの力ですから、裸
おんぶであっためながら、家へお送りはしたそうですが、それがもとでお亡くなりは、ど....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
の、無茶苦茶に好きなの、いつでも道を歩いて子供に会うといっしょに遊びたくなるの。
おんぶしている赤ちゃんがいるとあやしちまうの。とてもとても可愛くなってしまって持....