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お代り
「お代り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お代りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
リ、下戸《げこ》は仕方がないので、牛肉ムシャムシャ、胡瓜パクパク。漬物は五、六杯
お代りをすれば、もう一家中にあるだけ尽《ことごと》く平《たいら》げてしまったので....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
をすすめた。頑として黙っていると、 「遠慮はいらんよ。実のところこれはいくらでも
お代りが出来るんでね」 その気取りのない調子が豹一にはちょっと気に入った。やが....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
よ。それも、デクの棒みたいに立ってる発言権なしのね。 ――ふウん。 ――氷水
お代り貰わない? ――ん。 ――あんた仕上場で、私たちの倍以上も貰ってるんだ....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ューッと浸みわたった。なんとも譬えようのない爽快さだった。 彼は更にもう一杯を
お代りした。 お千はコップを台の上に置いて、口をつけそうになかった。 「お呑み....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
私は味が落ちていないのを喜びながら、この暑さにフーフーうだるのを物ともせず三杯も
お代りした。狭い店の中には腰掛から半分尻をはみ出させた人や、立ち待ちしている人な....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
宙なるかな、偉大なものではないですか。もと/\お客は貧乏にきまつたもので、お酒の
お代りは、とか、召上り物は、とか、脅迫しちやいけないのです。自分のふところは十分....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
大いに食っているのである。伊香保では一晩だけだったが、すてきなトロにめぐりあって
お代りした。 ★ 桐生で生きている魚がたべられるのはウナギ....
「風波」より 著者:井上紅梅
す」 その時六斤は大きなお碗の中の飯を食い完って、空碗を持上げ、手を伸ばして「
お代り」と言った。七斤ねえさんはいらいらしていたので、ちょうど六斤の蝶々とんぼの....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
は、憎まれたり疑られたり、楽じゃないからな」 記代子は、又、一息にほした。 「
お代り、ちょうだい」 「よせよ。もう、あんたは六パイだ」 「でましょう」 道へ....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
楽だか知れません。それほどあたくしが……。 それなのに――。 父親 おい御飯だ、
お代りだ。 茶碗と飯櫃の音。 母親 あなたはあまりに冷淡です。 父親 ばかをいう....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
こは心得たもので、たまに匂わす程度にしか斜陽族ぶりません。ライスカレーを二枚三枚
お代りするにもモジモジしてとても上品に乞食ぶるのがあざやかでして、週に二度か三度....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
らざる話を聴かされて、わたしも何だか夢のような心持になって来ました。そこへ蒲焼の
お代りを運んで来ましたが、わたしはもう箸をつける元気がない。それは満腹の為ばかり....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の操をも守らず自分の身分をも考えずに、良人が死んでまだ四十九日|経たぬうちに最早
お代りが出来て居るというに至っては、実に呆れ返らなければならぬのです。余程教育あ....
「山椒魚」より 著者:北大路魯山人
らかいとは言えなかった。しかし、いずれの面々も、山椒魚の料理を非常に美味がって、
お代りしたほどであったが、以前と同じように、やはり、翌日のほうがやわらかく、味も....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
ちぐはぐにみえるのも、いつかは目なれるという事は本当だから、その中断髪嬢が『ナマ
お代り』といって皿を肩へのせて階段を上って来るかもしれぬ、いやもう来ているかもし....