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「お台場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

お台場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一日一筆」より 著者:岡本綺堂
餐を喫いながら硝子戸越しに海を見た。暗い空、濁った海。雲は低く、浪は高い。かの「お台場」は、泛ぶが如くに横わっている。今更ではないが、これが江戸の遺物かと思うと....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て食ってしまったというのであった。 きのうの不出来は例外であるが、一体に近年はお台場の獲物がひどく少なくなったらしいと老人は云った。それからだんだんと枝がさい....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
銀に一朱銀を取りまぜて掴んで来た。 「このくらいでいいかえ」 「むむ。よかろう。お台場が大分まじっているな」 「お台場は性《しょう》が悪いと云うから、なるたけ取....
春泥」より 著者:久保田万太郎
っ葉の屑のごみ/\散乱った道の上に焚火している四五人の人夫のむれも、そこから出るお台場行の汽船の大きな看板も……いえばそれも震災まえにはみられなかったものである....
英彦山に登る」より 著者:杉田久女
心は急にはちきれる程の嬉しさでおどり上った。禰宜は雲仙を指し阿蘇を教えてくれた。お台場の如き偉大なあその外輪山をその噴煙をはるかに英彦の絶頂からはじめて眺めえた....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
タとたたいて弟子の謡を聞いた。 明治四十三年の四月、桜の真盛りに、福岡市の洲崎お台場の空地(今の女専所在地)で九州沖縄八県聯合の共進会があった。頗る大規模の博....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
しのようなことをしておられた有福な人でありました。若い時、彼のペルリの渡来時分、お台場の工事を引き受け、産を造ったのだそうで、この亀岡氏は先代の目がねによって亀....
回想録」より 著者:高村光太郎
動いていて非常に怖しかったのを覚えている。大仏の眼玉や鼻の孔から眺めると、品川のお台場の沖を通る舟まで見えるということであった。之が父の設計で余り岩畳に出来てい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ありげな士分の者に向って話しかけたのは、まずここから江戸湾の上に見渡すところの、お台場のことから始まったようです。 あのお台場の建築を公然とは言わないが、冷嘲....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 「馬鹿――そんな要らねえ金があるなら、時節柄、大砲の一つもこしらえて、品川のお台場へ献納しろ」 「いや、そう物事を現実にばかりお取りになっては、人生に潤いと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
蛤《はまぐり》を焼かせて一杯飲みながら、海を見ると、さすがに気がせいせいするが、お台場を見ると、また癪《しゃく》だ。いったい、このお台場を外様《とざま》の大名に....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
》んでいますのさ。十軒店の御連中は四つ前の寅の日にわあってんで出かけやしたがね、お台場へ行き着くころにゃ、土砂降りになってたってまさあ――ねえ、親方、今日はいよ....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
た。この前は翌朝、戸をあけてフーッと深呼吸をし、磯臭いものを感じさせたが、今度はお台場のことを言って雰囲気を出した。どちらもいい。この次には深呼吸をしてからお台....
狐の姐さん」より 著者:宮本百合子
有欲は本能だというのも同じだ。 七月○日 月曜日 暑し。 Yの発起で芝浦のお台場を見物に行く。芝浦から日覆いをかけた発動和船。海上にポツリと浮いたお台場、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かいい気分でした。惜しいことに河岸でゆっくり腰かけやすむところがなくてね。どこかお台場かどこかへ小さい船の出る浮棧橋まで出てみたら、モーターボートが通ると波のう....