» お手伝い

「お手伝い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

お手伝いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
たし、きょうはなんにも用がありませんから、こちらに残らしていただいて、葉子さんのお手伝いをしたいと思いますから、お先にお帰りください」 といった。岡はひどく意....
奈々子」より 著者:伊藤左千夫
ち連れてゆくことにした。自分が牛舎の流しを出て台所へあがり奥へ通ったうちに梅子とお手伝いは夕食のしたくにせわしく、雪子もお児もうろうろ遊んでいた、民子《たみこ》....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
我々はそれを阻害《そがい》すべき何らの理由ももっていない。ただし我々だけはそれにお手伝いするのはごめんだ!」これじつに今日比較的教養あるほとんどすべての青年が国....
婦系図」より 著者:泉鏡花
「は、私はちっとも急ぎませんけれど、今日は名代も兼ねておりますから、疾く参ってお手伝いをいたしませんと、また菅子さんに叱言を言われると不可ません――もうそれで....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
、幸楽館という円宿ホテルがあった。私はそこの扉を押した。 三階へ上り、部屋からお手伝いさんを追い出すのももどかしかった。宿泊料とチップを受けとって、ふくら雀の....
火星探険」より 著者:海野十三
れると、なるほど河合は自分の服が油だらけになっているのに気がついた。 「ちょっとお手伝いをしたところが、この有様さ。ところで張君は、うまくやっているかい」 と....
天守物語」より 著者:泉鏡花
様が、二重へ駈上っておいでなさいます。大勢が追詰めて。 夫人 (片膝立つ)可し、お手伝い申せ。 薄 お腰元衆、お腰元衆。――(呼びつつ忙しく階子を下り行く。) ....
薬草取」より 著者:泉鏡花
は帰られませんから、御一所にお帰りまでお待ち申しましょう。その代どうぞ花籠の方はお手伝い下さいましな。」 「そりゃ、いうまでもありません。」 「そしてまあ、どん....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
を掴んだような状況にあった。というのは、たまたま燻製屋台へ買いに来た金博士の若いお手伝いの鉛華をルス嬢が勘のいいところで発見、そこへベラントが特技を注ぎ込んで、....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
てください。皆さんのための食事の用意もありますよ。しかし、ここから脱走することのお手伝いだけは、させないでください。でないと、ミミ族を憤激させることになります。....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
框の縁に腰を掛く)お勝手働き御苦労、せっかくのお手を水仕事で台なしは恐多い、ちとお手伝いと行こうかな。 百合 可うございますよ。 晃 いや……お手伝いという処だ....
」より 著者:海野十三
ていった。どうやら今日の夕立は、比野の町をドンドン外れていったらしい。 そこへお手伝いが上って来て、下へ松吉が訪ねて来たという知らせだ。幸い雨は上ったことだし....
式部小路」より 著者:泉鏡花
布を、後生大事に抱えながらのそのそと入り込んで、鬼門から顔を出して、若親方、ちとお手伝い申しましょうかね……とね。 此奴等、そこで三人、虫拳で寄り合をつけたん....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
めてもらうから」 客をへやに案内すると、暖炉に火をもやしてたきぎをくべ、台所でお手伝いにてつだわせて、おかみさんはせっせと食事のしたくをした。 スープ皿、コ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
の身代を作りあげた苦労人なのだ。 いなかからぼっと出の私は、朋輩の与吉や乳母、お手伝いさんたちからいじめられ通しだった。居眠りしている間に顔に墨を塗られて笑い....