» お昼

「お昼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

お昼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
あなたを大事に大事に思ってるんだからね。……さ、もうこんなむずかしいお話はよしてお昼のおしたくでもしましょうね。きょうはママちゃんがおいしいごちそうをこしらえて....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ややあって、 「早瀬さん、私が分りますか。」 「…………」 「ようよう今日のお昼頃から、あの、人顔がお分りになるようにおなんなさいましたそうでございますね。....
式部小路」より 著者:泉鏡花
竹永丹平が病院でなお語り続ける。 「で、三宜亭で聞きますとな、愛の野郎は当日お昼過から、東照宮の五重の塔に転がっていたんでがすって。暮かかってから、のッそり....
春昼」より 著者:泉鏡花
のでございます。 とッ様|昼上りにせっせえ、と小児が呼びに来た時分、と申すで、お昼頃でありましょうな。 朝|疾くから、出しなには寒かったで、布子の半纏を着て....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
がふらついて、わなわなして、急に熱でも出たように、部屋へ下って臥りましたそうな。お昼|過からは早や、お邸中寄ると触ると、ひそひそ話。 高い声では謂われぬことだ....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
さるる石臼なれば可けれども==この坊主を輪切りにして、スッポン煮を賞翫あれ、姫、お昼寝の御目覚ましに==と記してあろうも計られぬ。わあ、可恐しや。(とわなわなと....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
かと店へ入って、 「御免なさい、」 「へい、これは。」 亭主が居合わせた。 「お昼ごろ、連の人と頂きました花瓶なんですがね、可なり大きさのあるこわれものですか....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
を泣かせたりしてネ、お母さんにも何でもいろいろなこと言ったらしい、とうとう一昨日お昼前に帰してしまったのでさ。政夫さんが一昨日きたら逢われたんですよ。政夫さん、....
守の家」より 著者:伊藤左千夫
自分を見送ってたらしかった。其時自分は訳もなく寂しい気持のしたことを覚えて居る。お昼に帰って来た時にはお松は居なかった。自分はお松は使にでも行ったことと思って気....
おびとき」より 著者:犬田卯
。」早口に、一気にまくしたてる女房のお島であった。「何とかしなけりゃ、はアすぐにお昼になっちまア、招ばれたもの行かねえ訳にいくかよ、いくら何だって……」 向う....
座右第一品」より 著者:上村松園
込んで写しました。若さと熱心さがさせることではありますが、朝から坐り込んで晩までお昼の御飯を抜いて描きつづけたことも度々あります。 売立の会のことですから、都....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
とになっていた。 川上機関大尉は、午後三時から始る後の方の上陸組に入っていた。お昼すぎになると、もうのこのこ帰って来る水兵があった。尤も本当に帰艦したわけでは....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
る。そしてそれは、畠で弁当を開くのが例であった。ところがこの喜作一家は、その日のお昼すぎに、娘の縁談について客が来ることになっていたので、その時刻に畠の用事をす....
火星探険」より 著者:海野十三
今、時刻は何時なんだろうね」 と、乗組員のひとりが、同僚に訊《たず》ねた。 「お昼頃だろうね。ほら、太陽は頭の上に輝いているよ」 彼は丸窓を通して、上を指し....
火星兵団」より 著者:海野十三
を飛びまわるにも、このロケットがたいへん都合のいい乗物であった。 新田先生は、お昼前、無事に東京羽田の空港に着いた。 新田先生は、東京の羽田空港で旅客飛行機....