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お礼
「お礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
お礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
に来始めてからは、その笛の音に誘われて、毎日面白い思をしていた。そこで今日はその
お礼に、ここまでわざわざ来たのだから、何でも好きなものを望むが好《い》い。」と言....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
。事務員は真鍮《しんちゅう》の眼鏡をかけた好人物らしい老人だった。
「いえ、何、
お礼には及びません。」
彼等は竈に封印した後、薄汚い馬車に乗って火葬場の門を出....
「冬」より 著者:芥川竜之介
ちと顔を見合せ、ふと従兄には××青年団団長と云う肩書もあったのを思い出した。
「
お礼を言いに出なくっちゃいけないでしょうね。」
従姉はやっと「たまらない」と云....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
の諸君には、塩せんべいと餡パンとを、呈上した。区役所の吏員や、白服の若い巡査が「
お礼を言って、
お礼を言って」と注意するので、罹災民諸君はいちいちていねいに頭をさ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
生前現世で手慣れたものに寸分の相違もないのでした。私は心からうれしくお爺様に厚く
お礼を申上げました。 私は右の懐剣を現在とても大切に所持して居ります。そして修....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
したから、今自分が出てきた街を指しながらていねいに教えてくれました。 マルコは
お礼をいって教えてもらった道を急ぎました。 それはせまい真すぐな街でした。道の....
「或る女」より 著者:有島武郎
に感じて、大きな目で古藤をじっと見た。古藤も今さらのように葉子をじっと見た。
「
お礼の申しようもありません。この上のお願いです。どうぞ妹たちを見てやってください....
「或る女」より 著者:有島武郎
吉というお名前は貞《さあ》ちゃんにもわかるでしょう――その倉地さんにはほんとうに
お礼の申しようもないくらいなんですよ。愛さんなんかはその方《かた》の事で叔母《お....
「溺れかけた兄妹」より 著者:有島武郎
突立《つった》っていました。
「まああなたがこの子を助けて下さいましたんですね。
お礼の申しようも御座《ござ》んせん」
すぐそばで気息《いき》せき切ってしみじみ....
「親子」より 著者:有島武郎
状袋から取り出して、 「この契約書によると、成墾引継ぎのうえは全地積の三分の一を
お礼としてあなたのほうに差し上げることになってるのですが……それがここに認めてあ....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
た人等の差別があるわけですが、それらを多少|斟酌《しんしゃく》して、この際私から
お礼をするつもりでいます。ただし、いったんこの土地を共有した以上は、かかる差別は....
「星座」より 著者:有島武郎
るあの尊大で同時に慇懃《いんぎん》な調子になっていた。
「今月の何んです、今月の
お礼ですが、都合がいいから今夜お渡ししておきます。で、と、明日はおいでのない日で....
「燕と王子」より 著者:有島武郎
は明日にでも御婚礼をしましょう」 と喜びがこみ上げて二人とも身をふるわせて神に
お礼を申します。 これを見た燕はどんなけっこうなものをもらったよりもうれしく思....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
部 畜生…… とも子 悪口になったら、許してちょうだい。でも私は心から皆さんに
お礼しますわ。私みたいながらがらした物のわからない人間を、皆さんでかわいがってく....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
たればなぐさみ―― ではよろしいか。ご返事ないのは承知のしるし。 さて、ご好意の
お礼ごころに、 目がねでみたこと申しあける。 では、皆さまの、じぶんのお国の、未....