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「お菓子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

お菓子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、白い粉……砂糖とやら申すものは、もちろん私達の時代にはなかったもので、その頃のお菓子というのは、主に米の粉を固めた打菓子でございました。それでも薄っすりと舌に....
碁石を呑んだ八っちゃん」より 著者:有島武郎
ていたのね。もう泣かないでもいいことになったのよ。今日こそあなたがたに一番すきなお菓子をあげましょうね。さ、お起き」 といって僕の両脇に手を入れて、抱き起そう....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
へあがると、かわいいお小姓たちが、くだもののお砂糖漬だの、くるみのこしょう入りのお菓子だのをだしました。でも、王さまはかなしくて、なんにもお口に入れるどころでは....
野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
お客さまごっこ」をしてあそんでいました。でも、いつもしていたように、こどもたちはお菓子や焼きりんごをたくさんいただくことができませんでした。そのかわりにお茶わん....
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ているではありませんか。 幾人かの子供がお庭に入って来ました。そして水にパンやお菓子を投げ入れました。 「やっ!」 と、一番小さい子が突然大声を出しました。そ....
もみの木」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
へやのまんなかに、小さなもみの木は、みんな立っていたよ。金いろのりんごだの、蜜のお菓子だの、おもちゃだの、それから、なん百とも知れないろうそくだので、それはそれ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
も、私だって大嫌いだわ。」 と至って真面目で、 「まずいものを内服せて、そしてお菓子を食べては悪いの、林檎を食べては不可いの、と種々なことを云うんですもの。 ....
海異記」より 著者:泉鏡花
十一 「ああ、」 「あのね、私は何も新しい衣物なんか欲いとは思わないし、坊やも、お菓子も用らないから、お前さん、どうぞ、お婿さんになってくれる気なら、船頭はよし....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
うぞ、貴女が明けて――お見せ下さい。) さし向った、その膝に近づきました。 (お菓子でしょうか、よく合っておりますこと。) 私へ、斜めに、瓜を重いように、し....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
近道でござりまして、馬車こそ通いませぬけれども、私などは夜さり店を了いますると、お菓子、水菓子、商物だけを風呂敷包、ト背負いまして、片手に薬缶を提げたなりで、夕....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
んだが、今日は誰も来ず、天気は可し、早咲の菊を見ながらちょうどお八ツ時分と、お茶お菓子を下さいまして、私風情へいろいろと浮世話。 お米も嬉しそうに傍についてい....
多神教」より 著者:泉鏡花
さんがね、ほんの心ばかりの御褒美をあげましょう。一度お供物にしたのですよ。さあ、お菓子。 小児ら、居分れて、しげしげ瞻る。 お沢 さあ、めしあがれ。 小児一 持....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
ぎると見えし、くるりと捲いたる揚幕に吸わるるごとく舞込みたり、 「お茶はよろし、お菓子はよしかな、お茶はよろし。」 と幕間を売歩行く、売子の数の多き中に、物語....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
二人は肩をおばあさんにこすりつけてせがむのである。 「さあ、おじさんが今日はお菓子を買ってやるから、二人で買ってきてくれ、お前らに半分やる」 二童は銭を握....
」より 著者:犬田卯
べえ」とおちえが言ってもう甘えかかっていた。ヨシ子は相変らず黙っているが、貰ったお菓子をうれしそうに眺めて、そしてまだ口へは持ってゆかず、食べてもいいのか、怒ら....