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からから
「からから〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
からからの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
。相手もおなじようにした。彼は憂鬱になってきた。讃美歌をまたはじめようとしたが、
からからに乾いた舌が上顎にくっついてしまった。一節も歌えなかった。この執拗な道連....
「寡婦」より 著者:秋田滋
外では風が鎧戸に吹きつけて騒々しい音をたて、また古めかしい風見を、独楽のように、
からから※していた。そこで一同は、よく本などにあるように、何かかわった話をしてみ....
「狂女」より 著者:秋田滋
すわけにも行きかねたので、いささか持余したかたちだったが、やがて、彼は出し抜けに
からからと笑いだした。そして独逸語で何やら命令を下した。 するとまもなく、幾た....
「初雪」より 著者:秋田滋
な妻の言葉を聞くと、しばらくは唖然としていたが、やがて、胸も張り裂けよとばかり、
からからと笑いだした。銀の器に食い物をいれて飼犬に食わせるほうが、彼には遥かに自....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
しの来るのを、待ち焦がれている事じゃろう。」
言いすてて、自分の冗談を、自分で
からからと笑いながら、向こうのすみに、真木島《まきのしま》の十郎の腿《もも》のけ....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
、三叉の戟を閃かせて、一突きに杜子春を突き殺しました。そうして峨眉山もどよむ程、
からからと高く笑いながら、どこともなく消えてしまいました。勿論この時はもう無数の....
「槍が岳に登った記」より 著者:芥川竜之介
った。あたりはしんとしている。死のしずけさという思いが起ってくる。石をふみ落すと
からからという音がしばらくきこえて、やがてまたもとの静けさに返ってしまう。路が偃....
「或る女」より 著者:有島武郎
めくたびに船が横かしぎになって、重い水の抵抗を受けながら進んで行くのが、葉子の足
からからだに伝わって感ぜられた。
葉子はふらふらと船にゆり上げゆり下げられなが....
「或る女」より 著者:有島武郎
きれいにふき掃除《そうじ》がされていて、布巾《ふきん》などが清々《すがすが》しく
からからにかわかしてかけてあったりするのは一々葉子の目を快く刺激した。思ったより....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
凍り果てて、触れ合えば石のように音を立てる――をそれぞれの所に始末すると、これも
からからと音を立てるほど凍り果てた仕事着を一枚一枚脱いで、竈のあたりに掛けつらね....
「星座」より 著者:有島武郎
》をも、心の奥底では度外視してはいなかった。
「図星をさされたね」
渡瀬はまた
からからと笑って、酒に火照《ほて》ってきた顔から、五分刈が八分ほどに延びた頭にか....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
だしたなぞをいいあてることができなかった人たちです。風がふくたんびに、死人の骨が
からから鳴りました。それを、小鳥たちもこわがって、この遊園には寄りつきません。花....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
おとめたち――人魚のなかまは住んでいるのです。 ところで、海の底なんて、ただ、
からからな砂地があるだけだろうと、そうきめてしまってはいけません。どうして、そこ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
すはいいました。「まあ、できるだけしてみますから。うまくいけばいいが。」 それ
からからすは、しっていることを、話しました。 「わたしたちがいまいる国には、たい....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
を直射しその熱をふりそそぎ、為に山肌に敷かれた松の落葉や、楢、櫟、榛などの落葉が
からからに乾からびて、一歩一歩踏んで行く草鞋をややもすると辷らせようとする。一二....