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けちん坊
「けちん坊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
けちん坊の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
ろ》のさし身か、蒲鉾《かまぼこ》のつけ焼を食わせるんだが、貧乏《びんぼう》士族の
けちん坊《ぼう》と来ちゃ仕方がない。どう考えても清といっしょでなくっちあ駄目《だ....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
誕祭に違いありませんわね」と、彼女は云った。「スクルージさんのような、憎らしい、
けちん坊で、残酷で、情を知らない人のために祝盃を上げてやるんですから。貴方だって....
「チャアリイは何処にいる」より 著者:牧逸馬
えないが、このロス兄弟事件の時なども、ロス氏が聞えた富豪であり、おまけにけっして
けちん坊でないというので、子供を発見した警官には、ロス氏のポケットから多大の恩賞....
「錦紗」より 著者:犬田卯
ていたくらいであったが、でも、お通へは一銭だって出すまいとするのである。「そんな
けちん坊なら誰が……たといやろうといったって貰ってやるもんか。」 お通は麦さく....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ゆる理由で彼女は感傷を憎む――戦争がいやなのは、お金がたくさん要るからであった。
けちん坊なのは、物質的と同様に精神的にもそうだった。そして、彼女が手に収めた収穫....