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ご書
「ご書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ご書の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
た。小間使いが茶を淹れて持って来た。 「お父様は?」と弓之助は訊いた。 「はい、
ご書見でございます」 「お兄様は?」と彼は訊いた。 「はい、
ご書見でございます」....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
このごろ兄上のもとへ、京都の青地園子様から、いかにも思い余ったような、お気の毒な
ご書面がまいりましたようで。兄上から内情を承りました。その
ご書面によりますと、園....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
でがしょう。大きにそうでがしょう。あのときもそういうお話でしたからね。ところで、
ご書面によるとうまくいったとありますが、あの浪人者はほんとうにあれで死にましたか....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
う行けッ」 今、お力を借りに行こうといったその松平のお殿さまから、それも火急の
ご書状といいましたので、いかで伝六にちゅうちょがあるべき、――ねずみ舞いをしなが....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いたっていう判じ絵でもあるんですかい」 「あいかわらず手数のかかるやつだな。この
ご書面の紙をみろな。もみくちゃになったやつを、火のしかなんかで伸ばしたようなこじ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
左きき 「こりゃ、
ご書見《しょけん》のところを……」 「ふむ」 書見台《しょけんだい》から顔をあ....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
れるとのことでございます、その前にちょっと神山さまに――」
「うん」
「あちら、
ご書院で――」
彼は立ちあがった。
吉原兵太郎は何故か片膝《かたひざ》立てた....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
までお越し下されたことは、何たる倖せかわからん。きょう町の辻にて、御辺の家人から
ご書面をいただいた折、ひょっと同姓異人ではないかと怪しんだほどでござった。さてさ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ごとく愛され、また、無二の信頼をおかけ下されている高士鄭玄より特に託されて参った
ご書面にございまする。後にて、ご一見くだしおかれますように」と、その日は退がった....
「三国志」より 著者:吉川英治
子が、茶を献じる。 孔明は、茶をすすりながら、 「旧冬、雪の日に、お遺しあった
ご書簡を見て、恐縮しました。――そして将軍が民を憂い国を思う情の切なるものは、充....
「三国志」より 著者:吉川英治
つ向いていたが、 「いや、丞相の門下にあって、軍中兵粮の実務を学び、また平時には
ご書庫を預かって、庫中万巻の書を見る自由をゆるされているのは、自分にとって大きな....
「三国志」より 著者:吉川英治
色にかえて、弟に謝し、次の日ひそかに玄徳へ会った。そして、 「これは、呉侯からの
ご書簡ですが」 と、孫権からの一書を呈すると、玄徳はそれを披見して、たちまち色....