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さんさ時雨
「さんさ時雨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
さんさ時雨の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
るかも知れない。わたしはそぞろに悲しくなった。 しかし仙台の国歌とも云うべき「
さんさ時雨」が、芸妓の生鈍い肉声に歌われて、いわゆる緑酒紅燈の濁った空気の中に、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い情調が、何か七兵衛の心を捉えたと見え―― そうだ、そうだ、ここの名物として「
さんさ時雨《しぐれ》」というのがあったっけ、退屈|凌《しの》ぎに名所古蹟だけは見....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て 上られえん とっても とっても 右のように喚《わめ》き出したかと思うと、
さんさ時雨《しぐれ》か かやのの雨か 音もせで来て ぬれかかる とっても とって....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
じます。――折もあらばまた」 「伊達の士風を見ていただきたいのじゃ。さもなくば、
さんさ時雨を聞くつもりでおざれ。歌もいやならば、松島の風光を愛でに渡らせられい。....