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しるし
「しるし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
しるしの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のほうもまた、むかしコネティカット州によくあった魔術や、虚空にあらわれた恐ろしい
しるしや、不吉な影や音の伝説をきかせて彼女たちを喜ばせたり、彗星や流星についての....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
するために出て来たのです。」
オルガンティノは十字を切った。が、老人はその印《
しるし》に、少しも恐怖を示さなかった。
「私は悪魔ではないのです。御覧なさい、こ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
近所と変りはございませんが、それでもその屋根の上には、木の枝を組んだ十文字の標《
しるし》が、夜目にもいかめしく立って居ります。
「あれか。」
私は覚束《おぼつ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
づいた向うへ、永遠そのもののように通じている。これは一体何のために誰のつけた印《
しるし》であろう? 保吉は幻燈《げんとう》の中に映《うつ》る蒙古《もうこ》の大沙....
「白」より 著者:芥川竜之介
ち止ってしまいました。
それも無理はありません。その横町の七八間先には印半纏《
しるしばんてん》を着た犬殺しが一人、罠《わな》を後《うしろ》に隠したまま、一匹の....
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
るのなら足跡はのこる筈ですからね。
――成程、それは妙案ですね。その足跡を印《
しるし》に追いかければきっと捕まるでしょう。
――物は試しですからまあやって見....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
》の蒙《こうむ》った恩は、わたしにもまたかかっています。わたしはその恩を忘れない
しるしに、あなたの手下《てした》になる決心をしました。どうかわたしを使って下さい....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
白いメリヤスのシャツと下ばきばかりの若い男もあった。大きなかぎ裂きのある印半纏《
しるしばんてん》に、三尺をぐるぐるまきつけた、若い女もあった。色のさめた赤毛布を....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
りや声色《こわいろ》を早速使って見せる生徒――ああ、自分はまだその上に組長の章《
しるし》をつけた自分までが、五六人の生徒にとり囲まれて、先生の誤訳を得々《とくと....
「夢」より 著者:芥川竜之介
れは胞衣塚《えなづか》ですね。」
「胞衣塚?」
「ええ、胞衣《えな》を埋めた標《
しるし》に立てる石ですね。」
「どうして?」
「ちゃんと字のあるのも見えますもの....
「或る女」より 著者:有島武郎
しまった今、慕わしさなつかしさを余計感じさせるものは、格別これといって情愛の徴《
しるし》を見せはしなかったが、始終|軟《やわ》らかい目色で自分たちを見守ってくれ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
を晴れ晴れさせて調剤室を立って行った。それも思えば一家の貧窮がKの心に染み渡った
しるしだった。君はひとりになると、だんだん暗い心になりまさるばかりだった。 そ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
身となる。その時彼等は彼等の隣人を顧みない、彼等の生死を慮らない。二人は単に愛の
しるしを与えることと受け取ることとにのみ燃える。そして忘我的な、苦痛にまでの有頂....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
人のみこそ振り仰ぎ その眼は高く永遠の星の宮居に、 かくてぞ人のくらいは類いなき
しるしなるらん。 あわれ黄金時代よ、その世は信心深き族の 何の拘束も知らず、罰と....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
はからだじゅうぞっとさむけがするようにおもいました。 *ハンス王時代下等な酌女の
しるし。 「やあ、こりゃなんだ。こりゃなんだ。」と、参事官はさけびました。けれど....