»
じり
「じり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
じりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
手合いの書くものには天然自然の人間が出ていやす。決して小手先の器用や生《なま》か
じりの学問で、でっちあげたものじゃげえせん。そこが大きに蓑笠軒隠者《さりゅうけん....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
していたそうでございます。
するとこれを御覧になった若殿様は、欠伸《あくび》ま
じりに御笑いになって、
「おお、大儀。大儀。それで予の腹も一先《ひとまず》癒えた....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
勝美《かつみ》夫人の問題へ話題を進めようと思いましたから、早速三浦の言尻《ことば
じり》をつかまえて、『そんなに君が旧弊好きなら、あの開化な細君はどうするのだ。』....
「河童」より 著者:芥川竜之介
あいだ》にどこまでも意地の悪い霧はいつかほのぼのと晴れかかりました。僕はパンをか
じりながら、ちょっと腕|時計《どけい》をのぞいてみました。時刻はもう一時二十分過....
「彼」より 著者:芥川竜之介
と云っても、彼よりもずっと大人《おとな》じみていた。のみならず切れの長い目尻《め
じり》のほかはほとんど彼に似ていなかった。
「その子供は今年《ことし》生れたの?....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
はいなかろう。
「そうすると、向うから、小さな女異人が一人歩いて来て、その人にか
じりつくんです。弁士の話じゃ、これがその人の情婦《いろおんな》なんですとさ。年を....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
夜半《やはん》のランプの光に、寸分《すんぶん》も以前と変らなかった。左の眼尻《め
じり》に黒子《ほくろ》があったが、――そんな事さえ検《くら》べて見ても、やはり確....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
やはり僕には失望に近い感情を与えたのに違いなかった。
※江丸は運命に従うように
じりじり桟橋へ近づいて行った。同時に又|蒼《あお》い湘江《しょうこう》の水も
じり....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
。」
何小二はその唸り声の中にこんな意味を含めながら、馬の平首《ひらくび》にか
じりついて、どこまでも高粱の中を走って行った。その勢に驚いて、時々|鶉《うずら》....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
都の妻女へ送る消息でも、認《したた》めていたものであろう。――内蔵助も、眦《まな
じり》の皺《しわ》を深くして、笑いながら、
「何か面白い話でもありましたか。」
....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
《よとぎ》をおしかえ?」
しばらく無言が続いた後、浅川の叔母は欠伸《あくび》ま
じりに、こう洋一へ声をかけた。
「ええ、――姉さんも今夜はするって云うから、――....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
きよみず》の一重桜《ひとえざくら》が咲きそうな――と云っても、まだ霙《みぞれ》ま
じりの雨がふる、ある寒さのきびしい夜の事である。当時大学の学生だった本間さんは、....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
じたが最後、容易にその圏外に逃れることは出来ない。のみならず同心円をめぐるように
じりじり死の前へ歩み寄るのである。
「いろは」短歌
我我の生活に欠く....
「運」より 著者:芥川竜之介
「信心気でございますかな。商売気でございますかな。」
翁《おきな》は、眦《め
じり》に皺《しわ》をよせて笑った。捏《こ》ねていた土が、壺《つぼ》の形になったの....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
じつ、彼には小利口で抜け目のないところと、単純にものを信じやすいところとが妙にま
じりあっていた。不可思議なことを好む食欲も、またそれを消化する力もなみなみでなか....