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す文字
「す文字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
す文字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
り落ちて、 千万億の葉をふるう、今年の秋の真夜中の、 霜に染《そ》め出《だ》
す文字の数、繋《つな》ぎ繋がる物語。 春はどこから来るのやら。秋はどっちへ行く....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て来て丁寧に会釈した。 「これはおかみさんでございますか。わたくしは下谷に居りま
す文字清と申します者で、こちらの文字房さんには毎度お世話になって居ります」 「い....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
省《はぶ》いたら、学校ほど信用のできない所はなくなるでしょう。して見ると、真を写
す文字ほど公平なものはない。一視同仁の態度で、忌憚《きたん》なく容赦なく押して行....
「午市」より 著者:宮本百合子
に吹かれて拡がっているかとも感じられる。しかも、麗々と明るみにさらされた金高を示
す文字を見ると、彼女は、額が痛むほど、何か本能的な痛苦を感じずにはいられないので....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
のなかのことを、どのように書きつづればいいであろうか。あまりの惨状に、書きあらわ
す文字を知らない。 とにかく艇内は、血しぶきで顔をそむけたいほどの惨状を呈して....
「教育の民主主義化を要求す」より 著者:与謝野晶子
べての子女は早くから家庭でこれに習熟しています。学校においては、それを書きあらわ
す文字と、少しの口語の規則とを教えさえすれば、子女をそれを鳥の自ら囀るように、楽....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
どこへやら、新たにこの木柱に向って、信仰の象徴が掲げられるわけですから、その現わ
す文字の如何《いかん》によって、今宵の祭典の理由縁起も分明になるわけですから、ま....
「辞書」より 著者:折口信夫
来物を書いている。辞書では『節用集』である。言語を覚えさせるために、言語をあらわ
す文字を集めている。これは平安朝まで溯ることができる。『倭名類聚鈔』『新撰字鏡』....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
、(B)と仮定してもよい。私はA、Bを(A)、(B)のように括弧に収め、量を表わ
す文字との混同を避けたい。量を表わ
す文字は方程式に組み込まれる唯一のものであり、....
「日記」より 著者:宮本百合子
瞭な音のシラブル・シャプターが感じられる。一つも無駄と云う音はない。頭から流れ出
す文字がルーズになると無駄だらけになり得る。輪廓の明かさ、整然さ、而して流れ動き....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
だね。 文字清 (すすみいず。)申しおくれて相済みません。わたくしは下谷に居りま
す文字清と申しますもので、こちらの文字房さんには毎度お世話になって居ります。 半....
「妖怪学」より 著者:井上円了
く直接に意味を有せざるも、虎、亀などのごとく、間接に勇または寿などの意味をあらわ
す文字を使用するなり。また、留吉など呼ぶ「留」の字を名に用うるは、多くは、あまり....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
はない。その後「日の本のヤマト」なる枕言葉の「日の本」が、直ちにヤマトの語を表わ
す文字として使用せられ始めて、唐との交通に際してもその文字が我が国号として用いら....
「文章を作る人々の根本用意」より 著者:小川未明
ころを書きたいと望むことがある。そこで、先ずわれ/\は、最初に自分の感じを抽き出
す文字を、あれこれと選択しつゝ紙に書いてみる。それが自分の感じとぴったり合しつゝ....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
、万巻の書を読んだ! じゃが、あの書のたった一行にでも、主君を弑逆してもよいと申
す文字がござりましたか。またあなた様は、生来の御聡明じゃ。その理智の見分けに細や....