でんでん太鼓[語句情報] » でんでん太鼓

「でんでん太鼓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

でんでん太鼓の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
てみると、まず第一に現われたのは首振り人形。それからやじろべえ。つづいてめんこ、でんでん太鼓にピイヒョロヒョロの笙《しょう》の笛。その下からただのおもちゃにして....
もの思う葦」より 著者:太宰治
いる。僕の芸術は、おもちゃの持つ美しさと寸分異るところがないということを。あの、でんでん太鼓の美しさと。(一行あけて)ほととぎす、いまわのきわの一声は、「死ぬる....
新樹の言葉」より 著者:太宰治
絶無のことなのであるが、その夜は、どうしたはずみか、ふと、里のおみやに何もろた、でんでん太鼓に、などと、でたらめに唄いだして、幸吉も低くそれに和したが、それがい....
惜別」より 著者:太宰治
ょう? その甘えかたが、念いりなのです。常に赤ちゃんの着る花模様のおべべを着て、でんでん太鼓など振って、その九十歳だか百歳だかの御両親のまわりを這いまわって、オ....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
よ、おころりよ、ねんねの守はどこへいた、山を越えて里へ行た、里の土産に何貰うた、でんでん太鼓に笙の笛== 白雪 (じっと聞いて、聞惚れて、火焔の袂たよたよとなる....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
、片足を軽く挙げて、――いいぐさは拙いが、舞などしたまう状に、たとえば踊りながらでんでん太鼓で、児をおあやしのような、鬼子母神の像があった。御面は天女に斉しい。....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
、二三杯、呷切の茶碗酒で、目の縁へ、颯と酔が出た。 「勝手にピイピイ吹いておれ、でんでん太鼓に笙の笛、こっちあ小児だ、なあ、阿媽。……いや、女房さん、それにして....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もって固く夜風をさえぎっている。なおそのほかに、籠の左右にこぼれたものを見ると、でんでん太鼓だの、風車だの、ピーピーだの、おしゃぶりだの、そりいうものが積まれて....
狂女と犬」より 著者:小酒井不木
ころころや、ねんねのお守は何処いった、あの山越えて里いった。里の土産に何貰うた、でんでん太鼓に笙の笛…… 美しい、透きとおるような調子に魅せられて、呆然として....