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とんとん拍子
「とんとん拍子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
とんとん拍子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
察御史《かんさつぎょし》や起居舎人《ききょしゃじん》知制誥《ちせいこう》を経て、
とんとん拍子に中書門下《ちゅうしょもんか》平章事《へいしょうじ》になりましたが、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、まさしく土左舟でした。 「来たな！ 間が悪けりゃ朝までと思ったが、このぶんじゃ
とんとん拍子に道が開けるかもしれねえや。さっそく一発おどしてやろうぜ……」 立....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
続いている。意外に早く高い所へ出たんで、非常に嬉《うれ》しかった。それから先は、
とんとん拍子《びょうし》に嬉しくなって、曲れば曲るほど地面が乾いて来る。しまいに....
「野分」より 著者:夏目漱石
も少し持とうと思ってたんだが」と四角が云うと 「ありゃ実際意外だった。あんなに、
とんとん拍子《びょうし》にあがろうとは思わなかった」と胡麻塩《ごましお》がしきり....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は商売換えをしてしまいましたが、水原さんは横浜へ行って売込み商をはじめて、それが
とんとん拍子にあたって、すっかり盛大になったんですが、それでも昔のことを忘れない....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かなかの辛抱人で、津の国屋の暖簾を分けて貰ってこの町内に店を出したのが始まりで、
とんとん拍子に運が向いてきて、本家の津の国屋はとうに潰れてしまったが、こっちはい....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りで、邪魔な与次郎を殺めてしまった上、案の通りに信者はますます殖えてくる。万事が
とんとん拍子に行って、弁天堂を立派に再建するほどの景気になったんですが、与次郎の....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
も「この頃は穴掘りばかりやっているから掘ってあげましょう」といってくれ、すべてが
とんとん拍子で、たった五日間で、二坪の壕舎が、鶏小屋の前に完成した。全くたいへん....
「縮図」より 著者:徳田秋声
れて一二年で見切りをつけてしまう人もあるわ。かと思うと抱えに当たって、のっけから
とんとん拍子で行く人もたまにはあるわ。」 つまり好いパトロンがついていない限り....
「火星探険」より 著者:海野十三
いて喜んだ。そしてその方向に、問題を解決する道を進むことになった。 それからは
とんとん拍子に行った。ギネの好意で、火星政府もエンジンを貸すことを承諾し、火星人....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
を面と向って検事に訴えはしなかった。彼とは違い大学を出て検事試補となり、それから
とんとん拍子に検事になり重要なポストに送りこまれた若僧――といっては失礼だが、と....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
て、とっさに氷の下へもぐりこんだわけだが、まるで神さまがまもってくださるように、
とんとん拍子にいったじゃないか！） 沖島は、のん気に、そんなことを、思い出して....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
は、肺の悩みも決して不治《ふじ》ではない。不治どころかなおし方さえ知ってみれば、
とんとん拍子に快《よ》くなるばかり……という強い信念を、当《とう》の弥生をはじめ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
聞いたものですから、その時の喜びは親に遇ったよりもなお嬉しかったです。
何事も
とんとん拍子のよい都合に行って、お金は出来るし衣食住は大蔵大臣からすっかり下さる....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
したとか、真実か嘘か分らないが、いずれにしてもその予言が当って、その後小田切氏は
とんとん拍子に栄転した。 それはとにかく、小田切氏の結婚と同時に宮本夫人に、好....