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にこにこ顔
「にこにこ顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
にこにこ顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幸運の黒子」より 著者:海野十三
り』 半平の顔が、だらしなく解けた。行人の巷《ちまた》に曝《さら》すのが苦しい
にこにこ顔だった。 (幸運の黒子を持った女をひと目見ただけで、こうも運がよくなる....
「海底大陸」より 著者:海野十三
であった。 「スミスおじさん。なぜ無電室へ行ったの」 と、三千夫は、無電室から
にこにこ顔で出てくる警部のそばにかけよった。 「うん、坊や、左舷を見ておいで。い....
「断層顔」より 著者:海野十三
たりっぱな体躯の男だったが、帆村たちの待っている青空の間へ足を踏み入れると、急に
にこにこ顔になって、親しげな声をかけた。 「きょうは、この前の火星探険のことにつ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
摩訶《まか》不思議なる逸品《いっぴん》の拝観と行こうか」 目賀野は、童のように
にこにこ顔だ。 臼井が鞄を卓上へ載せる。 「開いていいですね」 「ああ、あけて....
「一坪館」より 著者:海野十三
すると、すっかり売り切れてしまった。三人の若者は、えびすさまが三人そろったように
にこにこ顔だ。そして源一の方へ近づいて、たずねた。 「おい虻小僧。れんげ草の原っ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
そして口上を述べた。 「今ごらんに入れたのが第二幕でございました」 検事が
にこにこ顔で、軽く拍手した。検事の屈託のない人柄を、帆村は以前から尊敬していたの....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
、七日目の昼間興行のとき、房枝が、アパートを出て、楽屋入をすると、黒川新団長が、
にこにこ顔でそばへよってきた。 「おい、房枝。今日、お前のところへ、すばらしく大....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
くらませ、主席を案内していくところは、毎朝多少ちがっていたが、結局、主席が最後に
にこにこ顔で腰を据えるところは、外ならぬ人造人間戦車の主要部分品であるところの人....
「火星兵団」より 著者:海野十三
っている千二少年も、何だか気味が悪くなった。
その時であった。新田先生は、急に
にこにこ顔になると、
「ああ、そうか。謎はとけたぞ!」
と、ぴしゃりと手をうち....
「火薬船」より 著者:海野十三
」 と、警部モロは、商人らしい口のきき方をした。 すると、ポーニンは、いやに
にこにこ顔で、 「おいそがしいところをよびつけて、すみませんなあ。じつはおり入っ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
なんだかおじさんが来るような気がしていたよ」 「ああそうかそうか」 おじさんは
にこにこ顔です。 兄妹のおじさんて、誰だか皆さん御存じでしょうね。あの有名な青....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
太しゃんだけ、見ていただきます。正太しゃん、きっと感心してくれます」 博士は、
にこにこ顔で、兄妹の手をとって廊下づたいに奥へ奥へと案内した。 やがて廊下は行....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
で日本に帰ったような気がする」 そういって丁坊が跳ねまわれば、隊員もそれを見て
にこにこ顔であった。 しかしここは氷上の避難住居である。船もなければ、橇もない....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
人までが解放されたうえ、これにもやはりそれ相当の慰労金をさずけられ、甲板へさして
にこにこ顔で現れたのには、皆をさらにおどろかせたり、よろこばしたりなどした。 「....
「電気鳩」より 著者:海野十三
どんなにか、まっていたのです。 「しめた! ぼくの家の鳩がきたぞ」 きゅうに、
にこにこ顔になった高一は、あかり窓の下にすりよって、ぴいぴいと口笛をふきならしま....