»
ぬ
「ぬ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ぬの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
ストが一つ。
51
「急げ。急げ。いつ何時《なんどき》死
ぬかも知れない。」
52
往来の角《かど》に立っている....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
四人目には家中の若侍に、新陰流《しんかげりゅう》の剣術を指南している瀬沼兵衛《せ
ぬまひょうえ》が相手になった。甚太夫は指南番の面目《めんぼく》を思って、兵衛に勝....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
右衛門《とみのもりすけえもん》が、三杯の屠蘇《とそ》に酔って、「今日も春恥しから
ぬ寝武士かな」と吟じた、その句がふと念頭に浮んだからである。句意も、良雄《よしか....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
すことが出来ないのは残念だな。一そ警察へ訴えようか? いや、いや、支那の警察が手
ぬるいことは、香港でもう懲り懲りしている。万一今度も逃げられたら、又探すのが一苦....
「狂女」より 著者:秋田滋
いたのだろうか。それともまた、思想というものが跡形もなく消え失せてしまって、流れ
ぬ水のように、一ところに澱んだままになっていたのだろうか。 十五年という永い年....
「墓」より 著者:秋田滋
しろ!」 傍聴人たちは口々にそう叫びだした。裁判長はそれを静めるために並々なら
ぬ骨を折った。かくて法廷が再び静粛になると、裁判長は厳かな口調でこう訊いた。 「....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
れと我が命を断たしめるのは、いかなる深刻な懊悩、いかなる精神的苦痛、傍目には知れ
ぬ失意、劇しい苦悶がその動機となっての結果であろうか? こうした場合に世間ではよ....
「初雪」より 著者:秋田滋
合わせなんだろう」 けれども彼女は、遠からず自分が死んでゆく身であることを知ら
ぬではなく、二度と再び春にめぐり遇えると思っているのでもなかった。一年たった来年....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
問を励み、新たに来る教師には難問をかけて閉口させ、後には父にも伯父にも口を開かせ
ぬ程になり、十五の歳新潟へ出て英学をせしが教師の教うるところ低くして予が心に満足....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
いたいと書き添えてやった。この手紙も今に残っているそうであるが、公表されてはおら
ぬ。 デビーは返事をよこして、親切にもファラデーに面会してくれた。この会見は王....
「寡婦」より 著者:秋田滋
のような事が起ろうと驚きもしなかったのです。彼女たちの前で、誰かが、性格が相容れ
ぬために対立してしまった男女の話とか、仲たがえをした恋人の話とか、裏切られて復讐....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
たちに讃美歌の歌い方を教えて、ぴかぴかの銀貨をたくさん稼いでいた。日曜日に、選り
ぬきの歌い手たちを引きつれて、教会の聖歌隊の場所の正面に席をしめることは、彼の虚....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
って、終日そこに佇んでいた。そして、出たり這入ったりする人を眺めては、その数知れ
ぬ顔のうえに、遠い昔のなつかしい面差を探しているのだった。これこそ自分の息子に違....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
がりも無い。地上にうごめく生命の一片。しかも、どこから来たのか、とんと見当がつか
ぬその生命の一片は、思いのままに滅ぼすことが出来るのだ。滅ぼせば、何も無くなって....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
かり手をつけられねいぞ。かかり合いになって牢屋さでも、ぶっこまれたら大変だ。触ら
ぬ神に祟なしって言うわで。」 と附足して言いました。 「そうだども、不憫でねいか....