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「ぬ文字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ぬ文字の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、なぞのように紙片が一枚ぽつねんとのせてあるのです。 しかも、それには容易ならぬ文字が見えました。 「いまさらとやかく愚痴は申すまじく候《そうろう》。夫を恥....
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
深呼吸だの冷水浴だのとは違って、すこぶる抽象的で、実際解るとも解らぬとも片のつかぬ文字であるが、病中の余にはそれが面白かったと見えて、その二三節をわざわざ日記の....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
んぴしゅうざい》、黙披図※《もくひとろく》」 昔の韻文で、今人の日常には使用せぬ文字も多いが、併し兼ねて余が聞き噛って居る幽霊塔の奇談と引き合せて考えれば、初....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
あるいはしずものとは何ですかとよく訊くことがあった。まったく他人にはわけのわからぬ文字かも知れない。しかしもう昭和の御代では、あかの他人でも静物といえば大概あれ....
深夜の電話」より 著者:小酒井不木
Ka Aa Ci Ne Hu, Ha Fe V Bu Nu. という訳のわからぬ文字が、その紙片に書かれております。 俊夫君はいくぶん興奮して言いました。 ....
裸体談義」より 著者:永井荷風
忍、淫褻《いんせつ》になった。絵看板と同じく脚本の名題《なだい》もまたそれに劣らぬ文字が案出されている。レヴューの名題には肉体とか絢爛《けんらん》とか誘惑とかい....