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ばか
「ばか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ばかの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ひき、怒ったように鳴りひびくのだった。世の中の騒がしさから逃れ、わずらわしいこと
ばかり多かった人生の余暇を静かに夢みながら暮すことができる隠居所をもとめるならば....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
偉人の伝記というと、ナポレオンとかアレキサンドロスとか、グラッドストーンというようなの
ばかりで、学者のはほとんど無いと言ってよい。なるほどナポレオンやアレキサンドロス....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
となれり。父の名誉、伯父の面目、予のためには三条の町の町幅も狭きようにて、この所
ばかりか近郷の褒め草。ある時、県令学校を巡廻あり。予が講義を聴かれて「天晴慧しき....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
昔、ある北の国の山奥に一つの村がありました。その村に伊作、多助、太郎右衛門という三人の百姓がありました。三人の百姓は少し
ばかりの田を耕しながら、その合間に炭を焼いて三里
ばかり離れた城下に売りに行くのを....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
ない。我が子にめぐり会えるという望みもはや絶え果てて、車大工とその女房はただ泣く
ばかりだった。 そうこうするうちに、持っていた路銀も費い果してしまった。そこで....
「寡婦」より 著者:秋田滋
た時には、私はほかの男と婚約をしておりました。その子はすぐにそれを覚って、一週間
ばかりと云うもの、何かじッと思い沈んでおりましたので、私もそのことをだいぶ気にか....
「狂女」より 著者:秋田滋
昔にかえるが、この女は二十五の年紀に、たった一月のうちに、その父親と夫と、生れた
ばかりの赤ン坊を亡くしてしまったのだった。 死と云うやつは、一たびどこかの家へ....
「墓」より 著者:秋田滋
のではございません。わたくしは、何ものをもってしても代えることの出来ない、溢れる
ばかりの情熱をもって彼女を愛していたのであります。もの狂おしいまでに熱愛していた....
「初雪」より 著者:秋田滋
に、海のほうに向けて据えてある空いたベンチのところまで歩いて行った。ほんの二十歩
ばかり歩いただけなのに、もう疲れてしまったらしい、喘ぐような息遣いをしながら、そ....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
印度人の婆さんは、脅すように指を挙げました。 「又お前がこの間のように、私に世話
ばかり焼かせると、今度こそお前の命はないよ。お前なんぞは殺そうと思えば、雛っ仔の....
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
門《かみなりもん》から縦に見た仲店。正面にはるかに仁王門が見える。樹木は皆枯れ木
ばかり。
3
仲店の片側《かたがわ》。外套《がいとう》....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
た。そこで彼は甚太夫を呼んで、「ああ云う見苦しい負を取られては、拙者の眼がね違い
ばかりではすまされぬ。改めて三本勝負を致されるか、それとも拙者が殿への申訳けに切....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
、あるいは消息を認《したた》めたりしている。その六人が六人とも、五十歳以上の老人
ばかり揃っていたせいか、まだ春の浅い座敷の中は、肌寒い
ばかりにもの静《しずか》で....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
することもある。あるいはまた西洋間《せいようま》の電燈の下に無言《むごん》の微笑
ばかり交《か》わすこともある。女主人公はこの西洋間を「わたしたちの巣」と名づけて....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
意だったから、その飯田蛇笏なるものの作句を二つ三つ尋ねて見た。赤木は即座に妙な句
ばかりつづけさまに諳誦した。しかし僕は赤木のように、うまいとも何とも思わなかった....