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ひと休み
「ひと休み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ひと休みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
よいよ結婚式の当日でした。そこで、むすこは、ひとまず森にかえって、かばんのなかで
ひと休みしようとおもいました。――ところがどうしたということでしょう。かばんは、....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
若いKは、東京の男爵閣下に、かくも慇懃に持ちかけられたので、じゃ、ひとつ、そこで
ひと休みしながら……と言わざるを得なかった。何となれば、ちょうどそこには、それに....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
けられたんだ。もちろんぼくの姿を見つけるはずはない。ぼくはつかれはてていたので、
ひと休みしようと思って、博物館のまっ白な階段をのぼっていったんだ。その近くで子ど....
「恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
谷、戸越を越して、四つ(午前十時)を過ぎる頃にこの藤沢へ行き着いて、この掛茶屋に
ひと休みしているのであった。 「なんだか空合いがおかしくなって来たな。」と、四郎....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
冬はともあれ、夏の日盛りになると、往来の人々はこの柳のかげに立ち寄って、大抵は
ひと休みをする。片肌ぬいで汗を拭いている男もある。蝙蝠傘を杖にして小さい扇を使っ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
けたので、すぐにそれへ飛び乗って全速力で走らせました。 ルーアンへ到達するまで
ひと休みもしないで、わたしの家の前へ乗りつけました。そこにいる下士に手綱を投げる....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
帰って来られるんですからね。むかしは薄っ暗い時分から家を出て、高輪の海辺の茶店で
ひと休み、その頃にちょうど夜が明けるという始末だから大変です。それだから正月の初....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
と事面倒ですから、あくまでも鶴吉ひとりの仇討ということにして、わたくし共は茶屋に
ひと休みして引き揚げました。前にも申す通り、このかたき討ちには少し無理があります....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
」と、勘太は云った。 彼は宵からの張り番に少しく疲れたらしかった。 「じゃあ、
ひと休みして調べるか」 二人は教重を引っ立てて門番所へ行った。門番の老爺が汲ん....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
呂敷づつみを持って、素足に草鞋をはいていた。 「お疲れでござりましょう。万年屋で
ひと休み致してまいればよろしゅうござりました。」と、彼は主人をいたわるように言っ....
「博物誌」より 著者:岸田国士
は、いっとき道に迷ったのではないかと心配する。 苺の所まで辿りつくと、ちょっと
ひと休みして、鼻を左右に突き出しながら嗅いでみる。それからまた動きだすと、葉の下....
「火の扉」より 著者:岸田国士
ために、飯田線の初発は出てしまつたあとで、康子はその次ぎを待つために駅前の茶店で
ひと休みしようか、それとも、寒いのをがまんしてホームへはいろうか、と迷つていた。....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ったいないが、このお経をまくらにかりて、極楽の夢でも見せていただこうぜ。おまえも
ひと休み昼寝をやりな」 いいつつ、お経に一礼してから、まくら代わりに積みあげて....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
るような、災難がふりかかってくるとは、よもや思いもかけなかった。 ここで私は、
ひと休みしなければなりません。というのは、思い浮んだままにこれから詳しくお話しす....
「嵐」より 著者:島崎藤村
う僕らの歩かないところはない……」 と、次郎が言うころは、私たちの借家さがしも
ひと休みの時だった。なるべく末子の学校へ遠くないところに、そんな注文があった上に....