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への字形
「への字形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
への字形の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春昼」より 著者:泉鏡花
を垂々と垂らしながら、占た! とばかり、やにわに対手の玉将を引掴むと、大きな口を
への字形に結んで見ていた赭ら顔で、脊高の、胸の大きい禅門が、鉄梃のような親指で、....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
に小さく見えるほど、頭も顔も大の悪僧の、鼻が扁く、口が、例の喰しばった可恐しい、
への字形でなく、唇を下から上へ、への字を反対に掬って、 「むふッ。」 ニタリと....
「わが父」より 著者:宮本百合子
しているのであった。 父は、十三日にねという私の挨拶には直ぐ答えず、口を大きく
への字形にして悲しそうな八の字に房毛の出た眉毛を顰めながら頭をゆるくふり動かした....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
ス戸の向こうに、それはおそろしいものが現われたのです。 どす黒い、斑点のある、
への字形に反りかえった腕が、格ガラスの右端から現われて、今にも、ハンドルに手をか....