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「べた書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

べた書の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
ば一段の棚を喜んで、亡き父が西洋《むこう》から取り寄せたものである。いっぱいに並べた書物が紺に、黄に、いろいろに、ゆかしき光を闘わすなかに花文字の、角文字《かく....
築地河岸」より 著者:宮本百合子
と上座の方へ行って白塗の扇風機のスウィッチを入れた。それと一緒にテーブルの上へ並べた書類が飛びそうになった。千鶴子が、 「あら!」 それを押えながら、やっと今....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
が全くわからぬ。それを嘘言じゃと思うたお方は。古今東西あらゆる学者が。人の脳髄調べた書物を。読んで御覧になったらわかるよ。これは物事聞いたり見たり。判断して行く....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
ルが言った。 次に彼らは事務用テーブルの方へ行った。その机の上には、きちんと並べた書類の中に、一通の大きな封筒が一番上にあって、それには博士の筆跡でアッタスン....
小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
の上に隙間なく並んでいる葉柄の切片が、なんだかこの隠れた小哲学者の書棚に背皮を並べた書物ででもあるような気がした。 この簑について思い出すのは、私が子供の時分....