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まき
「まき〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
まきの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、一切がっさい混沌としており、しかもその真中からは大きな茶わかしが濛々たる湯気を
まきあげている。いやはや、なんとも豪勢なものだ。この饗宴にふさわしいほど述べ立て....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
》、小野寺十内《おのでらじゅうない》、堀部弥兵衛《ほりべやへえ》、間喜兵衛《はざ
まきへえ》の六人が、障子にさしている日影も忘れたように、あるいは書見に耽《ふけ》....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
ころが不思議な事には、それと同時に、雲で埋《うず》まっている谷底から、一陣の風が
まき起りますと、その風の中に何かいて、
「髪長彦さん。難有《ありがと》う。この御....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
た。三人の友だちとは、俳人の露柴《ろさい》、洋画家の風中《ふうちゅう》、蒔画師《
まきえし》の如丹《じょたん》、――三人とも本名《ほんみょう》は明《あか》さないが....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
た同僚にも格別異状などは見えなかったそうである。が、一段落ついたと見え、巻煙草《
まきたばこ》を口へ啣《くわ》えたまま、マッチをすろうとする拍子《ひょうし》に突然....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
《もち》の樹が一本、手水鉢《ちょうずばち》に臨んでいるだけだった。麻の掻巻《かい
まき》をかけたお律《りつ》は氷嚢《ひょうのう》を頭に載せたまま、あちら向きにじっ....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
いました。が、今もまだはいっている、これにはふだんまっ昼間《ぴるま》でも湯巻《ゆ
まき》一つになったまま、川の中の石伝《いしづた》いに風呂へ這《は》って来る女丈夫....
「影」より 著者:芥川竜之介
《ちんさい》は、机に背広の両肘《りょうひじ》を凭《もた》せて、火の消えた葉巻《は
まき》を啣《くわ》えたまま、今日も堆《うずたか》い商用書類に、繁忙な眼を曝《さら....
「河童」より 著者:芥川竜之介
うものを知らずにいるのです。もちろんどの河童も目金《めがね》をかけたり、巻煙草《
まきたばこ》の箱を携えたり、金入《かねい》れを持ったりはしているでしょう。しかし....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
りながら、気味悪そうにこんな会話を交換する事もないではなかった。
旦那の牧野《
まきの》は三日にあげず、昼間でも役所の帰り途に、陸軍一等主計《りくぐんいっとうし....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
た、肩をゆすってせせら笑った。
四
では、煙管《きせる》を
まき上げられた斉広《なりひろ》の方は、不快に感じたかと云うと、必しもそうではない....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
先には、葉の裂けた芭蕉《ばしょう》や、坊主になりかかった梧桐《あおぎり》が、槇《
まき》や竹の緑といっしょになって、暖かく何坪かの秋を領している。こっちの手水鉢《....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
「あの女がどうかしたのかい?」
譚はふだんのおしゃべりにも似ず、悠々と巻煙草《
まきたばこ》に火をつけてから、あべこべに僕に問い返した。
「きのう僕はそう言った....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
側に、荷をつけた自転車を止めているのは知り合いの肉屋の小僧だった。保吉は巻煙草《
まきたばこ》を持った手に、後《うし》ろから小僧の肩を叩いた。
「おい、どうしたん....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
あす》よ、ではさようなら」である。
保吉は憂鬱を紛《まぎ》らせるために巻煙草《
まきたばこ》を一本|啣《くわ》えようとした。が、手をやったポケットの中には生憎《....