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まずく
「まずく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
まずくの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
よく判るのです……。』 『では花瓶に活ける為めに枝を伐られても、あなた方はそう気
まずくは思わないでしょう?』 『それは思いませぬ……。私達を心から可愛がってくだ....
「或る女」より 著者:有島武郎
といったので、五十川女史の答えようとする言葉と、叔父のいい出そうとする言葉は気
まずくも鉢合《はちあ》わせになって、二人《ふたり》は所在なげに黙ってしまった。座....
「或る女」より 著者:有島武郎
上げて煙草盆《たばこぼん》を引き寄せた。
葉子は心の中で自分の態度が倉地の気を
まずくしているのをはらはらしながら思いやった。気を
まずくするだけでもそれだけ倉地....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
てしまった。それは人をばかにした仕打ちとも思えば思われない事はなかった。二人は気
まずく黙りこくってしまった。私は所在なさに黙ったまま絵をながめつづけていた。 「....
「親子」より 著者:有島武郎
の気分をやわらがせるというようなタクトは彼には微塵もなかった。親しい間のものが気
まずくなったほど気まずいものはない。彼はほとんど悒鬱といってもいいような不愉快な....
「星座」より 著者:有島武郎
ったのは彼の家にどれだけの不愉快な動揺を与える結果になったか。そのために父の酒は
まずくなる。母と弟とはいい争いをする。これまでとにもかくにも澱《よど》んだなりで....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
った。 (私は、) と先生は、肘で口の端を横撫して、 (髯もまずいが、言う事が
まずくて不可んです。間違じゃあない、故障です、素人は気なしだからして、あんな狭い....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
いよ。」 「そして早くよくおなんなすって、またお襟でもあたらして下さいまし、そう
まずくはありませんや、剃刀だけは御用に立ちます。」としんみりする。 「涼しくなっ....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
名を聞け、彼は名取の狂言師、鷺流当代の家元である。 七 「料理が、
まずくて、雁もどきがうまい、……と云うか。人も違うて、芸にこそよれ、じゃが、成程....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
。坊城はわが手並を見ろとばかり滑ったが、スキーが雪につまずいて倒れる。スキーがつ
まずくので当人がつ
まずくのではないから、柔道でつ
まずくのと同意義な、少し違うよう....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
ああわれは天に行く テレマーク 雪を飛ばして行く 直滑降の後ろ姿 ひざ
まずくと思えば さっとたつ雪煙の中 側面の彼の姿 雪をきるスキーのきっさき 消え....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
、なんだかわたしの気が変になって、厭な心持ちでいたんだから、それで向うでも少し気
まずくなったわけだとすると、わたしは心をとりなおしたにしろ、向うで心をなおしてく....
「米」より 著者:犬田卯
何もなかった。 おせきは答えず、別のことを訊ねた。 「東京の方は外米だちけか。
まずくてひどかっペ。」 「うむ、ひでえや、ぽそくさで、味も何もねえ。」 「ふでも....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
る放送も、二度聞くともうたくさんで、三度目、四度目はスイッチを切って置いた。飯が
まずくなる。 九月三日 ◯朝の放送は、やっぱり降伏文書調印の報道であろうと思い....
「海底都市」より 著者:海野十三
ないし、また非常にくわしい診察も出来るわけです。あんまりしゃべっていると、料理が
まずくなりますから、たべましょう。どうもごちそうさま」 「そうだ。とにかくたべな....