やの字[語句情報] »
やの字
「やの字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
やの字の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
時には既に「いき」の境地を遠く去っている。そうして「意気なお方につり合ぬ、野暮な
やの字の屋敷者」という皮肉な嘲笑を甘んじて受けなければならぬ。およそ「胸の煙は瓦....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
から蜃気楼のように朦朧と現われて来る。店の八つ手はその頃も青かった。文金高島田に
やの字の帯を締めた武家の娘が、供の女を連れて徐かにはいって来た。娘の長い袂は八つ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
てもそれが言えないのです。わたしは自分の舌が上顎に釘づけにでもなったくらいで、い
やの字も言うことができなかったのです。それはちょうど夢におそわれた人が命がけのこ....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
の間から蜃気楼のように朦朧と現れて来る。店の八つ手はその頃も青かった。文金島田に
やの字の帯を締めた武家の娘が、供の女を連れて徐かに這入って来た。娘の長い袂は八つ....