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アシス
「アシス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アシスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
、どこかに吹雪の小さな叫び声が交っているように思われた。 いま東京|丸ノ内のオ
アシス、日比谷公園の中にも、黄昏の色がだんだんと濃くなってきた。秋の黄昏れ時は、....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
魔とも思われないばかりか、長い堀ばたを徒歩する人々に取っては、その地帯が一種のオ
アシスとなっていたのである。 冬はともあれ、夏の日盛りになると、往来の人々はこ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
邪魔とも思われないばかりか、長い堀端を徒歩する人々にとっては、その地帯が一種のオ
アシスとなっていたのである。 冬はともあれ、夏の日盛りになると、往来の人々はこ....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
学の研究に夢中になっていた時代なので、月に一回のこうした清遊は、実に沙漠の中のオ
アシスであり、忙中の閑日月であって、この上もなく楽しいものに思えた。それは私が一....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
は、芸術的な高さを失ってしまったようなことになっております。それに、いわゆるスタ
アシステムの弊害として、舞台のピントが、女主人公のノラにばかり集中されて、ヘルマ....
「鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
時由紀子がたずねると、 「なに、秘密なんかあるもんですか。ただ、あの部屋は僕のオ
アシスです。それに塵っぽいから姉さんの呼吸器に毒です」 と、弘は答えるだけであ....
「新生」より 著者:島崎藤村
れてから二度目の年を異郷の客舎で越した。
黄なミモザの花や小さな水仙のようなナ
アシスに僅《わずか》に春待つ心を慰める翌年の二月半のことであった。一旦消息の絶え....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
に掲げられ、唯一の装飾となって、落着きのない騒がしい生活の中で、さながら沙漠のオ
アシスのような慰藉を与えてくれていました。 現在持っている絵や彫刻はほとんど新....
「かすかな声」より 著者:太宰治
しいさ。地獄に落ちるのだからね。 不平を言うな。だまって信じて、ついて行け。オ
アシスありと、人の言う。ロマンを信じ給え。「共栄」を支持せよ。信ずべき道、他に無....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
Yes ! Just off Charing Cross ! 日本の「口」のオ
アシス。 日本旅人のだ。 何という民族的に礼讃すべき存在であろう!――なんか....
「読書法」より 著者:戸坂潤
青春といったようなものは、無条件に承認し得たのだった。それが「修正以前の唯一のオ
アシスだったのだ。ところが、今はただ良心に従ってソヴェート連邦に容赦のない反撃を....
「故郷」より 著者:豊島与志雄
しい。その時、人を救うものは、日出の壮厳さや蒼空の深みや星の光などよりも寧ろ、オ
アシスの一掬の清水であろう。砂漠のオ
アシスは蜃気楼であることもある。それだからと....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
おひげ》はその妻たちから打たれ、ポリフェモスはみずから善意をもって眼をえぐって、
アシスとガラテアとの幸福のために身を犠牲にした。すべてそれらのもののうちには、形....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
残らない友だちが立ち去るのでも、見るに悲しいことだった。ことに、生活中の林泉《オ
アシス》とも言うべき、安静と幸福との時だった。夏が去るのは、悲しいことだった。二....
「風景」より 著者:豊島与志雄
に、一つ或は幾つかあるのである。これを人情の見地から云えば、それは砂漠のなかのオ
アシスの如きもの。――ドン・キホーテにはサンチョ・パンザがあり、ハムレットにはオ....