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アセチ
「アセチ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アセチの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
やっていたら、たちまち九時になった。帰りに矢来から江戸川の終点へ出ると、明き地に
アセチリン瓦斯をともして、催眠術の本を売っている男がある。そいつが中々|※々退却....
「露肆」より 著者:泉鏡花
ンの害を説いて、一吸の巻莨から生ずる多量の沈澱物をもって混濁した、恐るべき液体を
アセチリンの蒼光に翳して、屹と試験管を示す時のごときは、何某の教授が理化学の講座....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
小娘たちの喜ぶ千代紙やブローチや手提などを、まばゆくきらびやかに照らし出す夜店の
アセチレン灯の光が、わずか半年ほど見なかつただけの初世の姿を、人ちがいかと思わせ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
った。店の主人というのは、なんと十五、六になった水兵服の少女だった。二人は一つの
アセチレン灯で、商売をしているのだった。 僕はその灯の明りを借りて、買った夕刊....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
、床には棒をさし込んで、ぐいぐい引張ったらしい痕もあり、スパンナーやネジ廻しや、
アセチレン瓦斯の焼切道具などが散らばっていた。 「この大使館にも、余計な御せっか....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
た木蔭の内側で、小さな池を発見した。そしてその細かい草の敷かれた岸辺には、大型の
アセチリン・ランプが一つ転がっていた。そしてもっと私達の注意を惹いたことには、先....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
斎川孫太郎虫、扇子、暦、らんちゅう、花緒、風鈴……さまざまな色彩とさまざまな形が
アセチリン瓦斯やランプの光の中にごちゃごちゃと、しかし一種の秩序を保って並んでい....
「紫外線」より 著者:小酒井不木
ということもさっぱり分かりません。犯行の現場にも何の手掛かりも発見されず、金庫は
アセチレン吹管で破壊されておりましたが、ただ賊が外部から侵入したことだけは確かだ....
「街底の熔鉱炉」より 著者:佐左木俊郎
面には襤褓《ぼろ》切れや木片などが黒くなってところどころに浮いていた。その間から
アセチリン瓦斯《がす》がぶくぶくと泡を噴いた。泡は真夏の烈しい陽光《ひかり》の中....
「女の首」より 著者:田中貢太郎
こかにおずおずした物おびえのある顔を注意していた。 石を敷いた路の右側には白い
アセチリン瓦斯の燈があって、茹卵や落花生を売る露店が見えていた。瓦斯の燈はその露....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
掛けなものである。直径六フィート、高さ六十フィートの鋼鉄製の大砲を作り、その中で
アセチリンその他の瓦斯を爆発させ空気に劇動を起させる趣向だという。遠からずこの研....
「涼味数題」より 著者:寺田寅彦
の片すみへ川が侵入して来ていて、清冽な鏡川の水がさざ波を立てて流れていた。電燈も
アセチリンもない時代で、カンテラがせいぜいで石油ランプの照明しかなかったがガラス....
「地方文化運動報告」より 著者:中井正一
部屋を作って、私達がそこを館長室と名を付けたばかりなところである。未だ明治時代の
アセチレンのガス燈の管が十字架を逆さにした型で下っているこの部屋の壁に、彼はこの....
「葛飾土産」より 著者:永井荷風
ころには、西河岸の地蔵尊、虎ノ門の金毘羅《こんぴら》などの縁日《えんにち》にも、
アセチリンの悪臭鼻を突く燈火の下に陳列されるようになっていた。 わたくしは西洋....
「黄いろのトマト」より 著者:宮沢賢治
な天幕《テント》がかけてある。天幕は丸太で組んである。まだ少しあかるいのに、青い
アセチレンや、油煙《ゆえん》を長く引くカンテラがたくさんともって、その二階には奇....