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アップ
「アップ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アップの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
物や飲料を教えたのは悉《ことごと》く僕の父である。バナナ、アイスクリイム、パイナ
アップル、ラム酒、――まだその外にもあったかも知れない。僕は当時新宿にあった牧場....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
人でさえあれば大威張りでこの部署に着いて収まつているわけである。画面がクローズ・
アップの場合は声を大きく録音し、ロングの場合は小さく録音しさえすればいいと心得て....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
し、「英語にてアポン・ゼ・ウェルとでも訳すべき字である」と申したれば、ドクトル・
アップ・ウェルとの異名を付けられた。 また、船客中に一人のユダヤ人がおったが、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
様の型式で大阪方面へ侵入した。 新聞は「これこそ夜間大編隊来襲のウォーミング・
アップなり」と報じ、一般の注意を喚起した。 そのうち、月の明るい晩にやるつもり....
「火星探険」より 著者:海野十三
河合君」マートンは肩をすくめて見せた。 「エンジンは、まるで馬のようにスピード・
アップしている。この調子でゆけば、第一倉庫にある原料が全部使いつくされるまで、エ....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
った。赤と白とのだんだらの玩具の兵隊の服を着、頬っぺたには大きな日の丸をメイク・
アップした可愛いい十人の踊り子が、五人ずつ舞台の両方から現れた。 タッタラッタ....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
たものだ。硬いこと重いことに於て正に世界一。そしてこれを共軛回転させてスピード・
アップすると、その速力は音波の速力の約三十倍となる。そこへ持って来て、これは一名....
「恐竜島」より 著者:海野十三
がやいた雄大な景観は、一カット行こうと思うよ」 「いいだろう。下からだんだん上に
アップしたまえ」 ダビットのカメラがジー、ジーと音をたてた。 「上りきったとこ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
いたり消えたりした。防音壁をとおして、隣室の機械室に廻っている廻転機のスピード・
アップ音が、かすかに聞える。 私たちの体は、なんの衝動《しょうどう》も感じなか....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
うでしょう、もう貴下は第六階選士なんですからねえ。しかし何事にも、ウォーミング・
アップということが必要でございますと存じます。 (4)と(5)は、たいへん面白い....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
、いやになった。習慣というものは怖しいものだと、思った。彼女は無意識にクローズ・
アップの表情をとっていたのである。 (しかし、私の言ってることは嘘じゃない)彼女....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
れより、銀ちゃん、アルプはいけませんぜ。あれ航空燃料だといいますぜ、しまいにゃ、
アップアップ、てっきりでさアね」 「うん。てっきりだね」 銀ちゃんはそっと坂野....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
優の「赤い目」という連続映画が登場し、二巻目の終りに両眼が恐ろしいまでクローズ・
アップされ、その眼球だけ赤色がルビーのように染められていたのには驚異であった。 ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
とルックザックを縛りつけると乗るのが大変である。この籠が岸を離れるときの気持は、
アップザイレンの出しなと同様気味の悪いものであった。またかじかんだ手で綱を引張っ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
仰向いて両眼を閉じつつ二人の肩に縋り、あたかも魚が水を吹出し吸入るるかのごとくに
アップアップと、まるで精神を失ったかのように足を千鳥に運びつつとぼとぼと倒れそう....