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アルカリ
「アルカリ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
アルカリの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
「有りましたよ。いや。仲々沢山に有りましたよ。――先ず、多量の玻璃質に包まれて、
アルカリ長石、雲母角閃石、輝石等々の微片、それから極めて少量の石英と、橄欖岩に準....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
の女と一緒に或るカフェーでウイスキー入りの珈琲を飲んでいるらしいが、その珈琲には
アルカリ性の毒薬が入れてあった。その毒薬というのは私の知っている範囲では多分支那....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
方と一所に飲むけにナ」 「CAPTAIN」と真鍮札を打った扉を開くと強烈な酸類、
アルカリ類、オゾン、アルコオルの異臭がムラムラと顔を撲つ。その中に厚硝子張、樫材....
「旅愁」より 著者:横光利一
だけ残されているのだった。行くうちに裏白の叢は黝ずんでねっとり湿りを含み、臭いも
アルカリ性の強い朽葉の悪臭に変って来た。
「これや、冗談じゃない。とても駄目だ。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の感覚で識り得るのがあって、ある人妻の体内にある故障ある時、何となく自分の口中に
アルカリ味を覚えるあり。 三十三年前、予米国ミシガン州アンナボアに佐藤寅次郎氏....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
して、「わかったことは、かれらは赤くも青くもないという一事です。正味は、酸性でも
アルカリ性でもありはしない。ただの水にすぎません。」 この評論家の文章は、おそ....
「私の科学知識」より 著者:宮本百合子
験管を挾んで火にあたためて、薬の一二滴を落してふって色の変ったところを眺めたり、
アルカリ反応、酸性反応と細く小さい試験紙をいじったこと、それらが淡い光景となって....
「田端の汽車そのほか」より 著者:宮本百合子
への興味を動かすのである。ほんとうに、ことしの新緑の美しかったこと。地べたの中に
アルカリが多くなっていたせいか、新緑は、いつもの年よりも遙かに透明ですがすがしく....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
つが》いずつを入れたが、日本のブランカは、焦土に蒔く種も一袋という風に。やけ土は
アルカリが多くなってよく出来るかもしれないことよ、但し蒔く人間がのこればの話。 ....
「歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
灰ばかり残る。灰の成分は主に種々の軽金属の酸化物で、なかんずく水に溶ける分は強い
アルカリ性でいわゆる灰汁になる。灰の火鉢における効用は強い炭火を容器に密接させぬ....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
両端が違っているのは?」 「それでは支倉君、硬度の高い割合に、血液のような弱性の
アルカリにも溶けるものを、君は幾つ数える事が出来るね。例えば、烏賊の甲のような、....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
消化するし、膵液と胆汁との二種がバターのような脂肪分を消化する。唾液は口から出て
アルカリ性だから鹹《しおから》い味だし、胃液は酸《す》いし、肝臓から出る胆汁は苦....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
する時何故|酢《す》あるいはレモン汁を使うかという問題は」中川「それは魚の血液が
アルカリ性であるから酸類と中和させるのだ」小山「聞いてみると何でもないね、しかし....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
い文字を並べて純文学だとか美文だといっているがなるほど双方の極端を寄せてあるから
アルカリ性と酸性とを中和させる量見かも知れないね」ここに至《いたっ》て客の小山笑....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
もこの現象に関係があると言い出し、過酸化水素の分解が生物線で促進されるとか、酸と
アルカリとの中和でも生物線と同じような放射線が出るとか、色々な実験結果が出て来た....