アルカリ性[語句情報] » アルカリ性

「アルカリ性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

アルカリ性の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
の女と一緒に或るカフェーでウイスキー入りの珈琲を飲んでいるらしいが、その珈琲にはアルカリ性の毒薬が入れてあった。その毒薬というのは私の知っている範囲では多分支那....
旅愁」より 著者:横光利一
だけ残されているのだった。行くうちに裏白の叢は黝ずんでねっとり湿りを含み、臭いもアルカリ性の強い朽葉の悪臭に変って来た。 「これや、冗談じゃない。とても駄目だ。....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
して、「わかったことは、かれらは赤くも青くもないという一事です。正味は、酸性でもアルカリ性でもありはしない。ただの水にすぎません。」 この評論家の文章は、おそ....
歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
灰ばかり残る。灰の成分は主に種々の軽金属の酸化物で、なかんずく水に溶ける分は強いアルカリ性でいわゆる灰汁になる。灰の火鉢における効用は強い炭火を容器に密接させぬ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
消化するし、膵液と胆汁との二種がバターのような脂肪分を消化する。唾液は口から出てアルカリ性だから鹹《しおから》い味だし、胃液は酸《す》いし、肝臓から出る胆汁は苦....
食道楽」より 著者:村井弦斎
する時何故|酢《す》あるいはレモン汁を使うかという問題は」中川「それは魚の血液がアルカリ性であるから酸類と中和させるのだ」小山「聞いてみると何でもないね、しかし....
食道楽」より 著者:村井弦斎
い文字を並べて純文学だとか美文だといっているがなるほど双方の極端を寄せてあるからアルカリ性と酸性とを中和させる量見かも知れないね」ここに至《いたっ》て客の小山笑....