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「アルバム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

アルバムの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
うの火勢がまともに吹きつけ、煙はもうもう、息をするのが苦しくなる。 ラジオも、アルバムも、本も、辞典も入れた。ミシンを出したが、重くて自由にならず、庭に放り出....
蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
なかったのよ。だからどんなお方かと思っていたの。こんないいお写真があるんなら何故アルバムにはっておかないんでしょう。お母様も御一緒だしね。私は叔父様のお写真は家....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
さんのお嬢さんでしょう……?」 「違います」 「いや、隠してもだめです。妹の卒業アルバムで、僕は君の写真を見ましたよ」 「…………」 「学習院で妹と同じクラスだ....
ひとりすまう」より 著者:織田作之助
た。 宿に移り、彼らの隣の部屋に落ちつくと、明日子はぼくの持っていたレコードのアルバムを見て、聴かせてくれといい、フランクのピアノ五重奏とヴェトーヴェンの第八....
審判」より 著者:カフカフランツ
と、Kは言い、小さな辞書をポケットに入れ、外国人のために用意されている町の名所のアルバムを腕にかかえ、支店長代理の事務室を抜けて支店長室にはいっていった。誰もき....
決闘」より 著者:神西清
先に来るのはいつもフォン・コーレンである。黙って客間の椅子に腰を下ろすと、卓上のアルバムを手にとる。そして、だぶだぶのズボンにシルクハットをかぶった見知らぬ紳士....
一問一答」より 著者:太宰治
た。」 「お若い頃の作品を、いま読みかえして、どんな気がしますか。」 「むかしのアルバムを、繰りひろげて見ているような気がします。人間は変っていませんが、服装は....
虚構の春」より 著者:太宰治
、四週間に一度ずつ、下女のように、ごみっぽい字で、二、三行かいたお葉書いただき、アルバムのようなものに貼って、来る人、来る人に、たいへんのはしゃぎかたで見せて、....
誰も知らぬ」より 著者:太宰治
に発見されてしまいました。女の友達というものは、ちょっとでも親しくなると、すぐにアルバムを見せ合うものでございますが、いつか、芹川さんは大きな写真帖を持って来て....
小さいアルバム」より 著者:太宰治
されて、何一つ期待に添わぬというのも、むごい話だ。 よろしい。今夜は一つ、私のアルバムをお見せしましょう。面白い写真も、あるかも知れない。お客の接待にアルバム....
東京八景」より 著者:太宰治
景の中に加入させたって、差支え無い。あと七景を決定しようと、私は自分の、胸の中のアルバムを繰ってみた。併しこの場合、芸術になるのは、東京の風景ではなかった。風景....
犯人」より 著者:太宰治
ん》の袷《あわせ》、兵古帯《へこおび》、毛布、運動靴、スルメ三|把《ば》、銀笛、アルバム、売却できそうな品物を片端から取り出して、リュックにつめ、机上の目覚時計....
田舎教師」より 著者:田山花袋
学校友だちと三人して撮した手札形で、美穂子は腰かけて花を持っていた。それを雪子のアルバムからもらおうとした時、雪子は、「それはいけませんよ。変なふうに写っている....
自画像」より 著者:寺田寅彦
かく正面の自分と横顔の自分を結びつけるのがちょっと困難に思われた。かつて写真屋のアルバムで知らぬ人の顔について同じような経験をした事はあったが、生まれて四十余年....
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
の売りに来たものは絵はがき、首飾り、エジプト模様の織物、ジェルサレムの花を押したアルバム、橄欖樹で作った紙切りナイフなど。商人の一人はポートセイドまで乗り込んで....